【人権フォーラム】宗門主催被差別戒名物故者諸精霊追善法要厳修


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佐々木孝一宗務総長

5月14日、群馬県桐生市大雄院を会場に、宗門主催による被差別戒名物故者諸精霊追善法要が佐々木孝一宗務総長を導師に厳修された。

この法要は両大本山とは別に、2008(平成20)年度から宗門主催にて開催し7回目となる。

本年度は、関東管区役職員人権啓発研修会と併修で執り行った。

内局をはじめ、関東管区内宗議会議員、宗務所役職員、教化センター役職員、群馬県宗務所管内教区長・青年会・寺族会、人権啓発相談員など多くの宗門関係者、さらに来賓として、部落解放同盟中央本部、部落解放同盟群馬県連合会ほか近隣の各県連、同宗連の各代表者から焼香をいただき、総勢250人余りの参列となった。

愛らしい大雄保育園の園児たちの献灯・献花の後、午前11時打ち出し。地元の師範・詠範の「三宝御和讃」奉詠の中、佐々木宗務総長が上殿し、はじめに「供養のことば」を奉読した。続いて『修証義』を遶誦し、参列者の焼香が行われ、「追善供養御和讃」の奉詠、回向と続いた。

法要終了後の挨拶で佐々木宗務総長は参列者と会場主へ謝意を述べ、「差別戒名」改正の現状を報告。そして今後の決意を述べ、また新たに確認された過去帳開示問題について説明した。

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橋本恵一大雄院住職

続いて会場主の橋本恵一住職より「大本山總持寺大祖堂の法堂上に『鍬を插む人を見る』という言葉が書かれておりますが、参拝する人たちは皆、己の心を耕す人たちであり、己の心を耕した時に、その仏法の種を蒔くのは我々僧侶ではないか。仏法を受け継ぐ私たちが大勢の参拝者に種を蒔き、その種の中で人権尊重、差別や偏見のない社会を目指し教化伝道をつとめていくことこそが一人ひとりの使命ではないだろうか。僧侶として出来る限りのことをさせていただきながら、仏法を説いてまいりたい」とご挨拶をいただいた。

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組坂繁之中央執行委員長

また、来賓を代表して部落解放同盟中央本部の組坂繁之中央執行委員長から「佐々木宗務総長の力強いお言葉と、着実な差別戒名改正への取り組み、皆様の努力に敬意を表したい。かつて、大本山總持寺の梅田信隆禅師は、小雨の降る中、長野県にある被差別部落の墓石の前に立たれ、手を合わせ涙され、真摯に差別戒名の問題を受け止めて、一日も早く差別をなくそうと心に誓われたと聞いている。佐々木総長の挨拶にありましたように、1日も早く差別戒名墓石・過去帳の改正が100パーセントになりますよう心から祈念申し上げたい。仏教者たちが多くの人々の心を耕し助け、差別や偏見のない社会を作り上げていくという決意が、橋本住職の話からうかがえました。園児たちの献灯・献花に目頭が熱くなりましたが、今日は大雄院さまにて、被差別戒名物故者諸精霊追善法要が勤められたことに心から感謝申し上げたい。今後も曹洞宗、仏教者の皆さまの部落差別をはじめとするあらゆる差別をなくすための取り組みに、一層の力をいただき、ともに手を携えてまいりたい」と挨拶があり、その後、来賓紹介が行われ散堂、閉会となった。

(人権擁護推進本部記)