【International】南アメリカ梅花流特派師範巡回報告


南アメリカ梅花流特派師範は例年ならば、6月の巡回が多いのですが、今年は4月末から5月末の巡回でした。

4月28日、日本を18時過ぎに離陸し、日付変更線を越え、アメリカ・ダグラス空港を経由し、朝七時半過ぎに南米ブラジルはサンパウロのグアリューリョス空港に到着。丸々一日かけた空の旅でした。

日本と反対の気候ゆえ、冬に向かう季節。標高約900メートルのサンパウロの朝は、乾期ならではの湿気の少ない爽やかさでした。

出迎えの方の案内で、まずは両大本山南米別院佛心寺へ拝登。のち新聞社2社を回り、梅花流詠讃歌並びに特派講習会の内容を説明し、紙面で参加者を募る案内を入れてもらいました。

今回の巡回は、全8教場でブラジルはサンパウロ州とパラナ州で七教場、ペルーが一教場でした。

ブラジル モジ・ダス・クルーゼス市 禅源寺

1教場・モジ・ダス・クルーゼス市禅源寺。前年度巡回した師範の講習を録音したテープで1年間練習していたとのこと。「道心利行御和讃」を唱え、練習の成果を聞かせてくれました。

2教場・イタペチニンガ市日本学校。「新亡精霊供養御和讃」を新しく習ってもらいました。梅花の講習だけでなく、心の中にある想いを吐き出すような会話もでき、梅花を唱えて救いを願う純粋な心が届き、感銘を受けました。

ブラジル ポルトアレグレ市 慈水禅堂

3教場・ポルトアレグレ市参禅道場慈水禅堂。初日は夜に1時間半程、通訳を介して法話。2日目は「三宝御和讃」を軸にして、法具の扱いにも向きあってもらいました。新たな発見があった時に、感情を態度と声で表してくれるので、言葉は通じなくても理解しあえて感激しました。

4教場・サンパウロ市両大本山南米別院佛心寺。開講式には、梅花を取り入れた法要を行いました。日々立行での練習ということで、立行の細かい所作に取り組んでもらいました。何度も繰り返しましたが、皆さま真剣に学んでくださいました。

5教場・ポンペイア市日系会館。後日行われる行持に唱える曲を希望され供養の曲をいくつか学んでもらいました。5曲程次々に声が上がり、もっと色々知りたいと言う思いがとても伝わってきました。

ブラジル ラビーニャ市日系会館

6教場・ラビーニャ市日系会館。人数が減り寂しいですとおっしゃっていました。その中でもやめること無く毎月集って、研鑽を積んでくださる姿に感動しました。ハーモニーを作ることもできる「讃歌」の曲もあることを紹介し、パートに分かれた「三宝御和讃」を合唱したことは良い思い出です。

7教場・ローランジャ佛心寺。ブラジル最後の教場。供養の希望曲をまず勉強し、後に今まで閉講式に入れなかった梅花を初めて入れるため「聖号」を練習し、実際に閉講式の法要に組み込んで、場を飾っていました。新たな取り組みにも挑戦される姿勢に頭が下がりました。

ペルー リマ市 瑞鳳寺

8教場・ブラジルを出国し、五時間の空の旅にてペルー入国。リマ市瑞鳳寺。ポルトアレグレ市の慈水禅堂と同様、通訳していただきながらの講習でした。壁にローマ字でふりがなをふった「三宝御和讃」を拡大した紙が貼ってあり、工夫して梅花に取り組んでいることに学ぶことが沢山ありました。

リマの講習を終えて、夜中の飛行機で、ダラス経由カナダ周りで一日かけて帰国、25日間の巡回を終えました。

巡回中、日本語が通じない教場では、少しですが辞書を見ながらポルトガル語の単語でコミュニケーションを取り、日本語が通じる教場では、日系の皆さまと地域の話や昔話、移住してからの苦労話や思い出話で会話し、私の方が沢山学ばせていただきました。講習会が思い出のひとつになって、梅花をもっと好きになって、これからもずっと続けていただきたいと願うばかりです。

梅花流詠讃歌は歌詞とメロディが心を打ち、唱えながら仏さまの教えや歴史を学ぶことができ、法要などの場を飾ってくれるすばらしいものです。

南アメリカは、広大な大陸でした。車での移動も5時間は当たり前。しかし壮大な景色の移り変わりに心奪われ、あっという間に時間がすぎて行きました。北半球では見られない南十字星にも感動しました。

学ぶ場所が離れていても、唱えれば心が繋がっている気がして、巡回を終えて、今なお改めて梅花のすばらしさを思う日々を送っています。

南アメリカ巡回でお世話になったすべての皆さまに感謝いたします。

 梅花流特派師範 鈴木恵道記