【International】梅花流特派師範 南アメリカ国際布教総監部管内巡回報告


1、はじめに

平成26年度梅花流特派師範として、私は初めて南アメリカ国際布教総監部管内巡回の任を拝命し、5月2日より28日までの間、ペルー1会場、ブラジル7会場を巡回いたしました。この南米巡回は、本年の私の巡回をもって、ペルーは11回目、ブラジルは18回目となります。今回の巡回では、「三宝御和讃」「正法御和讃」「聖号」「大聖釈迦牟尼如来御詠歌(紫雲)」「慶祝御和讃」「追善供養御和讃」「盂蘭盆会御和讃」「良寛さま」などを各会場で講習いたしました。

また、今年は大本山總持寺二祖峨山韶碩禅師六五〇回大遠忌予修法要の年に当たり、南米の予修法要は5月24日・25日にブラジルサンパウロ市の両大本山南米別院仏心寺を会場に厳修されました。折好くこの予修法要の奉詠随喜をもって、全日程を無事終えることができました。

 

2、巡回報告(ペルー)

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瑞鳳寺(リマ市)

①リマ市 瑞鳳寺(南アメリカ国際布教師 大城慈仙師)
ペルーでは一日のみの開催でしたが、7名が受講されました。慈仙師は日系人の尼僧さんで、スペイン語の通訳では大変お世話になりました。

 

3、巡回報告(ブラジル)

②サンパウロ市 両大本山南米別院仏心寺(南アメリカ国際布教師 采川道昭師)

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両本山南米別院仏心寺

2日間の日程で、22名が受講されました。1日目は地元の新聞社2社を訪問し、講習の告知記事を掲載していただきました。受講者は日系2世、3世が中心でしたが、日本語もポルトガル語も自在に使いこなしていたのが印象に残りました。講習は予修法要に向けての稽古となり、皆一様に熱心に受講していました。普段は毎月1回講習を受けているそうです。

③ポルトアレグレ市 慈水禅堂(南アメリカ国際布教師 ヘブンス一心師)
2日間にわたり、6名が受講されました。移動の関係で前日の午後に現地に入り、夜7時から90分ほど法話の時間を設けていただき、米国出身の尼僧ヘブンス一心師と在家信者の方の通訳により、『正法眼蔵』の「菩提薩埵四摂法」より利他行の実践についてお話いたしました。この寺院では月1回の梅花講習と併せて、坐禅会が熱心に行われているとのことです。

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禅源寺(モジ・ダス・ルクーゼス市)

④モジ・ダス・クルーゼス市 禅源寺(南アメリカ国際布教師 佐藤鴻舟師)
サンパウロから約50キロのところにあります。2日間にわたり、30名が受講されました。普段は毎月1回、ベテランの講員が中心となって自発的に稽古しているとのことです。また、護持会組織が活発に機能しており、参加者も多く、お唱えに受講者の熱気を感じました。

⑤イタペチニンガ市 日本人学校
サンパウロから約200キロのところに位置し、サンパウロの仏心寺の檀信徒が多く居住する地区の学校で開催されました。2日間で6名が参加されました。毎月1回、男性講員2名が中心となり活動されていますが、指導者不足と講員の高齢化が課題であるそうです。

⑥ポンペィア市 日系人会館
サンパウロから約460キロも離れた街ですが、サンパウロの仏心寺の檀信徒が居住しています。一日の講習で8名が受講されました。毎月1回、男性講員が中心となり稽古をされています。ここでは詠讃歌の稽古だけでなく、仏教や禅の教えなどについてもお話しながら講習を進めました。

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片岡氏宅(ラビーニャ市)

⑦ラビーニャ市 片岡氏宅
サンパウロから約660キロ、同じくサンパウロの仏心寺の檀信徒宅での講習でした。一日の講習で4名が受講されました。毎月1回の稽古を男性講員が中心となり、まとめているそうですが、ここでも講員の高齢化と指導者不足が課題とのことでした。

⑧ローランジャー市 仏心寺(南アメリカ国際布教師 黒澤慈典師)
サンパウロから約560キロ離れた街にある寺院です。2日間にわたり、20名が受講されました。毎月1回稽古をされています。この仏心寺は宮城県仙台市洞林寺前住職吉田道彦師が開創されたお寺で、宮城県出身の私は大変親しみをもって拝登させていただきました。受講者一同、予修法要に備えて熱心に講習に臨みました。

 

4、おわりに

梅花流特派講習会は年に一度の機会とあって、私はペルー、ブラジルのどの会場でも大歓迎を受けました。お世話になった皆さま方に心より感謝を申し上げます。それと同時に、梅花流特派師範の責務の重さを再確認いたしました。たとえ風土・言語等が異なっても、一仏両祖のみ教えのもと、詠讃歌を通じ信仰生活の確立と安寧を共有することこそが、梅花流詠讃歌の醍醐味であると確信を深めた南米での巡回となりました。

(梅花流特派師範 佐藤正明 記)

 

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