【International】梅花流特派師範北アメリカ国際布教総監部管内巡回報告


6月9日、成田空港より空路約10時間、昨年に引き続き2回目の北アメリカ梅花流特派師範巡回のためロサンゼルス国際空港に到着しました。今回の巡回は、昨年受講された講員の方々との再会が楽しみな反面、昨年の講習の成果が明らかになる巡回であり、緊張感をもっての10日間でありました。

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両大本山北米別院禅宗寺

お迎えに来ていただき、最初に向かったのは1教場目のロサンゼルス市にある両大本山北米別院禅宗寺です。昨年は、大本山總持寺二祖峨山韶碩禅師六五〇回大遠忌の予修法要を控え課題曲が多いなか、音程や拍を中心に指導させていただきました。その甲斐あり、本年6月の予修法要では無事に奉詠を勤められたようで、練習の成果がうかがえました。本年は立行作法の解説、紫雲の特別所作、梅花符についての要望があり、指導を行いました。

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ロングビーチ仏教会

2教場目のロングビーチ仏教会は、自坊の本寺の前々住職である長田康哉開教師が開かれたというご縁もあり、昨年の巡回の折に立ち寄り、お参りをしてご詠歌をお唱えさせていただきましたが、本年は特派講習の教場ということもあり、梅花流特派師範としてお迎えいただきました。講習では、日本の寺院での梅花流の現状をお伝えし、三宝御和讃の歌詞、とくに三宝帰依の解説や拍についての指導、反復練習による詠唱指導を行いました。ご詠歌の講習を初めて受講された参加者は緊張されておられましたが、三宝御和讃をお唱えできたら大変喜んでおられました。また、ヨガサークルの方々より三宝御和讃のお唱えに「心が落ち着く」「ありがたい」とのお声をいただきました。

ki_201410_3移動に要すること10時間ほど、3教場目はマサチューセッツ州バレー禅堂でした。そこでは朝課から随喜させていただき、日頃お一人で禅堂を守られている池田永晋国際布教師のお姿に大変感銘を受けるとともに、一心にお唱えする姿勢から詠禅一如を教えていただきました。昨年は、坐禅のご詠歌の歌詞解説、三宝御和讃の解説、基本的な発声、発音の指導や反復練習による詠唱指導を行いました。本年は国際センターの伊藤祐司師範に同行していただいたため、詠題詠頭の実演指導を行いました。また昨年同様、ルメー大岳国際布教総監の通訳による講習で、受講された方々の取り組み姿勢もとても真剣でした。

ki_201410_1アイオワ州シーダーラピッズにある4教場目の慈鏡寺では、2日間講習をいたしました。1日目は前年の復習として三宝御和讃の歌詞解説と詠唱指導を行い、次に供養編の曲として無常御和讃の歌詞解説、詠唱指導を行いましたが、ここでもルメー総監に歌詞解説の通訳をお願いし、詠唱指導では総監ご自身によるお唱えもあり、和やかな講習をさせていただきました。また、この教場は年に幾度かご詠歌の講習をなされており、その成果は参加者の詠唱にも現れておりました。

2日目は坐禅会に随喜し、坐禅のご詠歌、四摂法御和讃の歌詞についてお話しをさせていただきました。その後質疑応答では、様々なご意見を頂戴しました。詠讃歌に対する熱意からと思われますが、英訳された歌詞やその解説等について切なる要望がありました。

最後となる五教場目はサンフランシスコ市の桑港寺でした。昨年は講習を要望する曲数が多く、予定しておりました予修法要の曲である「大本山總持寺二祖峨山禅師讃仰御和讃」の指導ができなかったことが帰国後も気がかりとなっておりました。しかし昨年11月に渡米の機会があり、再度桑港寺にご指導に上がり予修法要の曲を練習することが出来ました。今回の講習会において、予修法要でお唱えされた方々より喜びの声をいただきました。講習では供養編の曲を中心に指導させていただき、また坐禅のご詠歌の歌詞解説や詠唱指導を行いました。

2年続けての北米巡回となりました。初年度は宗務庁より贈呈いただいた梅花法具を20組持参しての巡回でしたが、本年は持参した法具を使って奉詠される皆さまの姿を拝見でき、とてもありがたく感じられました。

海外での詠讃歌指導は、南米を含め6度目となりますが、どの教場でも反復練習により奉詠出来たときの講員の方々のお顔は法悦に満ちておられます。海外での講員さまの奉詠の姿も、日本の講員さまと同様に報恩に満ちた有り難さを感じます。

先人の多くの師範により海外に蒔かれた梅花の種は多くの国で芽吹き、着実に増えています。さらに根付き大輪の花を咲かせていくのが今の我々特派師範の責務であります。

「梅花流の詠讃歌は本当に素晴らしい」そんな信念を持って、さらなる精進を誓うものです。

(梅花流特派師範 久峩章稔 記)

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