【International】南アメリカ国際布教総監部管内特派布教巡回報告


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モジダスクルーゼスの禅源寺

平成26年9月11日より10月1日まで、管長猊下の「おことば」をお伝えするため、南アメリカ国際布教総監部管内を特派布教巡回させていただきました。

教場は、当初の予定が現地で変更になり、寺院教場が4ヵ寺、禅センターが1ヵ所、会館2ヵ所、日系人の家庭が2ヵ所の九教場と両大本山南米別院仏心寺檀信徒のご家庭棚経が5ヵ所でした。

9月11日、羽田の東京国際空港を出発し、ドイツ経由にて約27時間かかってサンパウロの空港に到着しました。午前4時50分、早朝にもかかわらず総監部職員のにこやかな笑顔のお出迎えに一安心し、空港よりサンパウロ市街地にあるニッケイホテルへ向かいました。移動の車中では総監部職員より色々とブラジル・サンパウロ市内のことについての説明をいただき、正午には南米別院仏心寺に拝登し、檀信徒の方々が花束を用意して迎えてくださいました。

その後、ニッケイ新聞社とサンパウロ新聞社を訪問し、今回のブラジル訪問の目的と日程等を記事に記載していただくため、取材を受けました。その日の夜、総監部職員による今年度の巡回地の日程、教場の内容等の説明をしていただきました。

各教場では通訳が入るため、1時間の法話のうち日本語での内容は20分から25分が相当で、文法的には結論を先に述べることや文章を短く切って話すようにと綿密な打ち合わせを行いました。一般的に日系一世は日本語の会話や文章も理解ができますが、二世は会話のみ、三世はポルトガル語の会話となります。

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大観寺の皆さんと筆者(前列中央)

それでは、実際に訪問した教場の状況や内容を報告させていただきます。 南米別院仏心寺では、檀信徒や参禅者の方で約70名の方に聴講いただき、モジダスクルーゼスの禅源寺では、檀信徒の方で約100名、ローランジャー仏心寺でも同様に檀信徒の方、約100名の方に聴講いただきました。各教場とも日系の方、現地の方とそれぞれいらっしゃいましたが、日本語での彼岸会法要の法話は、通訳入りで約一時間ほどでした。

リオ・デジャネイロにほど近い慈水禅堂、大観寺禅センターの両教場では、いずれも現地の方々約20名にお集まりいただき、その九割が参禅者の方々でした。開講式は全員で般若心経を読誦しましたが、回向はポルトガル語で唱えられ、初めての経験に感嘆いたしました。法話は通訳入りで約90分、質疑応答が約30分ほどで皆さんとても熱心に聴講いただきました。

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カポンボニート市日系会館にて

カポンボニート市日系会館と第三アリアンサ地区日系会館では両教場とも約50名が出席され、日系一世から四世の80歳代から20歳代の方々がいらっしゃいました。皆さんそれぞれのご家庭よりお位牌を持参され、会場の正面に設けられた祭壇に奉祀し、本尊上供、修証義読経中に全員焼香し、お位牌の戒名がすべて読み上げられ、合同供養が営まれました。その後、日本語での法話が約60分、皆さん日本語で会話ができるとのことで、ゆっくりとした口調でお話させていただきました。皆さん熱心に聞法していただきましたが、三世、四世の方で日本語が理解できない方が約1割いらっしゃいましたので、来年からは通訳入りでの法話となる予定となりました。

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第三アリアンサ地区日系会館

小林章一氏、佐々木武氏のご自宅では宿泊もさせていただきました。近所に住む方がお位牌を持参されましたので合同供養と、日本語での法話を行い、その後、夕食懇親会となりました。棚経では、南米別院仏心寺より配布されている経本にて、般若心経と修証義を読誦し供養を行いました。

ご同行くださった総監部職員の方々による流暢なポルトガル語には感心させられました。この度の特派布教巡回において、言葉も文化も異なる国で通訳を交えながら言葉一つ一つを選び、聴衆の反応を見ながらの法話は、法話を説く原点に立ち返ることができ、自己を見つめ直すよい経験ともなりました。

南アメリカ国際布教総監部の方々、両大本山南米別院仏心寺の皆さま方のお力添えとご協力を賜り、本年度の南アメリカ国際布教総監部管内特派布教巡回を無事円成できましたこと心より感謝御礼申し上げます。

(特派布教師 天雨清成(あまうせいじょう)記)

 

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