【International】ドイツ『黙照山寂光寺』


ki201508_1黙照山寂光寺(ショーンボーケン禅センター)は、1989年1月にドイツ禅協会の中心施設として設立されました。以来、ドイツ禅協会に所属する約25ヵ所の禅道場や禅グループ、500名を超える会員が集い、修行する場所となっています。もちろん、参禅を志し、ここで坐禅を共に行じ、境地を深めたいという人たちにも開かれている施設です。

また、摂心や祖録の提唱会、年に1度1ヵ月間にわたって寂光寺で行われる、特定の仏典をテーマとした研修などの集中的な修行期間に参加することも可能です。こうした定期的な行持の他にも、禅センターでは毎日の坐禅を含むすべての活動への参加を歓迎しています。

黙照山寂光寺の開山である成田秀雄老師(1914―2004年)は、澤木興道老師から最初に伝法を受けた弟子であり、弟子丸泰仙老師の布教活動の貴重な支援者でした。

成田老師は、「黙堂」という弟子丸老師の道号の「黙」と、宏智正覚禅師が著わされた『黙照銘』に因み、私たちの禅センターの山号を「黙照山」と名付けました。

さらに、この寂光寺という寺号は、成田老師が気に入られた私たちの禅センターの静かな夜の光、鳥のさえずり、深い静寂や、さらにテンブロイ天龍師とともに訪れた京都の大原の寂光院の思い出などが元となって発想されています。

ルドガー・テンブロイ天龍国際布教師はドイツ禅協会の会長であるとともに、寂光寺の堂頭を務め、ベルリンの禅光寺の責任者でもあります。師は長年弟子丸老師の指導の下で修行し、弟子丸老師遷化の後、成田老師から伝法を受けました。

ki201508_3定期的に開催される摂心や研修、講座、その他の僧堂修行は、師とその親密な教えを受けた弟子によって指導されています。

宿泊施設には、1人用個室、2人用個室、3人~6人用の大部屋があり、100名以上の参禅者が宿泊することができます。

禅センターは、築200年以上の古い建物で、かつての貴族の邸宅の構えをしつらえており、ネオゴシック様式の邸宅とレンガ造りの鐘楼付き楼門で構成されています。さらに、この5ヘクタール程の敷地の中には、英国式庭園として設計された広大な庭園があり、池には橋が架けられ、多数の古い巨木なども目にすることができます。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA現在もなお、この場所はこの村とその近隣の人々にとって、コミュニティの中心でありつづけています。これが、ここで定期的に「オープン・ドア・デイ(一般開放日)」が開催されている理由です。このイベントが知られるようになるにつれて来訪者も増え、開放日には700人以上が近隣周辺から来訪するようになりました。

この場所は、シュレスヴィヒ=ホルスタイン州のノイミュンスター市とプルン市に程近い、湖の多く存在するシュレスヴィヒ=ホルスタイン湖水地方に属するショーンボーケンという小さな村の郊外にあり、とても美しく静かな、禅修行には理想的な場所です。さらに、豊かで荒々しい自然や秀逸な歴史的文化財を求め、多くの観光客もこの地域を訪れています。

(ヨーロッパ国際布教総監部記)

 

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