【International】梅花流特派師範北アメリカ国際布教総監部管内巡回報告


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禅宗寺での受講者たちと(前列左が筆者)

5月11日、空路約10時間、ロサンゼルス国際空港に到着しました。時差16時間、海外に渡航することがほとんどない私は、若干の疲労と気候の違いを肌で感じつつ迎えの車に乗り込みました。

30分程で到着したのは、第一教場の両大本山北米別院禅宗寺です。法堂でお拝をさせていただき、総監部の櫛田俊道師とあらためて巡回について打ち合わせ確認をさせていただきました。その後、小島秀明国際布教師・東方大樹国際布教師を交えて、禅宗寺の布教活動、梅花講の活動についてお話を聞き、山内を案内いただき、会場確認をしました。

5月12日、第一教場の禅宗寺。お参り用椅子の前に机を置き、坐行奉詠法にて事前に送られてきた希望内容になるべく沿うように講習を進めました。『三宝御和讃』『無常御和讃』『大聖釈迦牟尼如来御詠歌(紫雲)』の詠唱と作法をおさらいし、帰依についての法話をしました。日頃から小島師が中心となって練習し、毎月の法要や葬儀でお唱えしておられることもあり、お唱えすることの多い曲はしっかりと声を出しておられました。しかし、あまり唱えない曲になるとどうしても声が小さくなり、お唱えが変わってしまいます。「繰り返すことは大事なことですね。自分の行いは全部自分が受けとるものです。」とお伝えしました。最後に一人の男性から、「毎朝、お参りはしていますが、梅花の講習会は今日初めて参加しました。ありがとうございます。」とお声をいただきました。

ロングビーチ仏教会での講習

5月13日、第二教場はロングビーチ仏教会。ご本尊さまにお拝の後、到着茶と奥さま手作りのお菓子をいただきながら、教場主の横山行敬国際布教師と打ち合わせ後、講習を始めました。二人の方は、昨年度の巡回で受講されておられましたが、他の方々は初めてでした。横山師に通訳いただきながら、講習をすすめました。『三宝御和讃』を拍速を少しゆっくりにしてやさしいお唱えを心がけ、繰り返し繰り返し唱えていただきました。二人の方は次第に思い出されたのか、声がだんだんと大きくなってきて、繰り返すことの大切さをあらためて感じました。

5月14日、ロサンゼルス空港からシカゴを経由しハートフォード空港まで、乗り継ぎ時間を含め約9時間。時差は3時間です。ロングビーチ仏教会から同行していただいている国際センター書記伊藤祐司国際布教師とレンタカーにて第三教場であるマサチューセッツ州のバレー禅堂に向かいました。

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バレー禅堂外観

この禅堂は、以前は藤田一照師がおられましたが、現在は池田永晋国際布教師が一人で赴任していらっしゃいます。冬に備えての薪作務が最も大変であるとのことでした。

翌日、池田師の通訳で『聖号』『三宝御和讃』を中心に講習を進めました。お釈迦さま・達磨さま・両祖さまが伝え広められた正法を、お唱えを通して学び行うことのありがたさ、大切さをお話ししました。CDを利用し練習されている方もあり声が良く出ていましたが、少し初発声が強くなるので、やさしいお唱えを心がけるように詠唱指導を行いました。

終わって、ミネアポリスに移動しました。乗り継ぎ時間を含め約7時間10分かかり、時差は1時間です。

5月16日、第四教場はコンパッショネートオーシャンダルマセンター慈海寺でした。教場主スナイダー浄圓国際布教師が配られた、翌17日の坐禅法話に合わせて参加を呼びかけるチラシを見て初めて来た方がほとんどです。中には15歳の少年の姿もありました。前総監のルメー大岳国際布教師通訳による講習を行いました。ルメー師と伊藤師には、作法実演・詠題司・詠頭司もお務めいただきました。翌日、一炷坐らせていただき、いくつかの禅センターを視察させていただいた後、私たちはサンフランシスコに移動しました。

5月18日は、国際センター主事南原一貴国際布教師、櫛田師とともに、好人庵や『曹洞宗報』7月号で報告された「天平山禅堂」の建築現場視察などをさせていただきました。

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桑港寺で、作法についての講習

5月19日は、黒瀧康之国際布教師が赴任されている第五教場の桑港寺にうかがいました。講員さんの高齢化も見られましたが、50代の講員さんも数人おいでになり、講の勢いを感じました。伊藤師の今後の指導も考慮し講習をすすめました。講習の終わり頃、教場の後ろの方に、車椅子を押される女性の姿がありました。仕事で受講出来なかったが、介護している方の散歩に合わせ来山されたとのこと。梅花との出会い、学びのありがたさを聞かせていただきました。

先達の師範方により伝えられ広がった梅花は、日本国内のみならず海外でも一輪一輪咲き香っています。この梅花が咲き続けるように精進することが、梅花流師範の責務とあらためて痛感させていただきました。 最後になりましたが、巡回中の移動時間と時差に戸惑う私を、お見守りいただきました秋葉玄吾総監、櫛田俊道師に感謝申し上げます。

(梅花流特派師範 森山祐光 記)

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