第42回曹洞宗青少年書道展

  期日:平成20年8月7日(木)
  場所:よみうりホール

 8月7日(木)、東京有楽町のよみうりホールで、第42回曹洞宗青少年書道展表彰式、ならびに作品展示会が開催された。
 電子機器の発達で、手で文字を書く習慣がすたれていく一方、精神修養の一環として、書道は現代でも根強い人気を保っている。今年の書道展にも、幼児から高校生まで、6000点余りの力作が寄せられた。


 この日は朝から強い日差しが照りつける真夏日。開場時間前から7階のロビーは人でいっぱい。時間をやや繰り上げて入場が始まると、受賞者たちは受付をすませ、保護者や書道塾の仲間たちといっしょに、受賞作の前で記念写真を撮ったり、他の受賞作に見入ったりしていた。


ハイ チーズ


宮下陽祐教化部長

 午後12時50分、定刻どおりに開会した。まず主催者を代表して、宮下陽祐教化部長より挨拶。 書道展に寄せられたお手紙に「背筋をぴんと伸ばして、緊張感をもって何かを表すことを、親子で知ることが出来ました」とれてあったことに触れ、「これからも心を整え、身体を整えて、人を感動させるすばらしい書を書いてください」と子どもたちを激励。
 また、この書道展の意図は書道をとおして人間形成のお手伝いをすることであると述べ、今回テーマとなった『愛語』について、「言葉の乱れは社会の乱れにもつうじます。みなさんはぜひ、人をたのしく、うれしくさせる言葉、やさしい、思いやりのある言葉を使っていただきたい。思いやりのある言葉を使える、すばらしい人になってもらいたい」と、挨拶した。  

 続いて各後援団体からご出席いただいた来賓の紹介が行われ、いったん休憩に入る。


 司会の三村成信さんが明るく客席に呼びかけ、話題をつないでいくうちに、舞台の用意が整ってアトラクションの時間になった。

 今年は昨年に引き続き、物理の問題をおもしろい実験とたのしいトークで解説してくれる「米村でんじろうサイエンスプロダンション」から、ジャイアン村上さんとそのスタッフが出演してくれた。
 実験はまずお馴染みのブーメラン実験。厚紙を折る角度を微妙に変えるだけで、空気抵抗によって飛行距離や高度がはっきり変化するのを見て、客席が湧く。
 続いて、炭とアルミホイルで乾電池を作り、その電気でおもちゃを動かす実験。最後は巨大な風船を使って、空気にも重さがあることを体感する実験だ。


ブーメランの投げ方指導を受ける受賞者

 子どもたちはもちろんだが、いっしょに参加した大人の保護者たちも、大いに盛り上がったひとときだった。


電池作り


巨大風船で湧く場内


 アトラクションが終わり、表彰式が始まるに先立って、後援団体代表挨拶と、審査委員長の挨拶があった。

 後援団体代表の渡邊義弘大本山總持寺副監院は、「今日の表彰は、皆さんがこつこつ努力を重ねられた結果です」と、「お祝いの気持ちと激励の気持ちをこめて」挨拶された。

 また、審査委員長の薄田東仙師は、「さきほど、教化部長の方からお手紙の紹介がありましたが、今日の結果はまったく背筋を伸ばして努力した成果です。そして、書こうという気持ちを起こすということ、発表しようという気持ちを起こすことは、すでに新しい一歩を始めるということ、新しいご縁を結ぶということなんですね。
 ぜひ今日の成果を次への飛躍につなげていって欲しい。本当にすばらしい作品を、ありがとうございました」と、挨拶した。


薄田審査委員長

 いよいよ表彰式。受賞した子どもたちはやや緊張した面持ちで次つぎ晴れ舞台へと上がり、祝福の言葉とともに賞状を受け取った。



おめでとう。ありがとう。

 会場でかわいらしいグループに出会った。蒲原梅花幼稚園のみなさんで、年長組(5歳)の小林未佳さんと年少組(3歳)の村松華実さんが審査委員賞を受賞した。
  同幼稚園では以前から仏教情操教育を保育の基本に据えており、坐禅、調理、茶道に加えて、数年前から書道も始めた。応募は今年で2回目だが、受賞した2人だけでなく、応募した仲間全員で表彰式に参加したのだという。園長の鏡島眞理子さんに、お話をうかがった。  

「子どもたちは字を書くのが大好きで、本当にたのしそうにやっています。ちゃんと正座して書くんですが、それがかえって子どもたちにはうれしいみたいです。
  昨年は年長組だけだったんですが、今年から全員に書いてもらうことにしました。ですから、華美ちゃんは応募作が初めて筆で書いた字なんです。そうやって学年を超えてみんなでがんばるっていうことが、きっと良い体験になると思います」


みんなに礼。おめでとう(拍手)

 ただ巧い字を書くということではなく、人間としての成長もそこに重なっていくような書をめざして。来年もまた、たくさんの力作が寄せられることを期待する。


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