第43回曹洞宗青少年書道展

  期日:平成21年8月6日(木)
  場所:よみうりホール
表彰式風景

 8月6日(木)、東京有楽町のよみうりホールで、第43回曹洞宗青少年書道展表彰式、ならびに作品展示会が開催された。
 東京は朝から曇り空。むし暑い一日となったが、会場には開場前から多数の親子連れが訪れ、時間をやや繰り上げて入場が始まった。7階のロビーには受賞作がいっぱいに展示してあり、受賞者たちはさっそく自分の作品の前で記念撮影をしたり、他の受賞作に見入ったりしていた。


 午後零時50分、開会式が始まる。主催団体を代表して、宮下陽祐教化部長が次のように挨拶した。
 「みなさん、受賞おめでとう。今年の課題は『絆』です。書道を絆として豊かな心を持つ人を育むのが、私たちのねがいです。
 ながい間、この書道展の審査委員長をしてくださっていた佐野常光先生はいつも、いっしょうけんめいに書いているか、のびのび、元気に書いているか、それが一番大切だとおっしゃっていました。どうぞ、これからも書道を絆として、いっしょうけんめい学んでいってください」 挨拶の後、ご後援いただいている各団体の来賓紹介が行われ、アトランション準備のために休憩になった。


宮下教化部長ご挨拶



劇団 ざ・だんま「お宝森の鬼丸」風景

 今年のアトラクションは、劇団「ざ・だんま」による演劇『お宝森の鬼丸』。
 お宝森に住む鬼丸は、頭にツノのある不思議な子ども。貧しいけれども気のいいゲンさん夫婦が困っているのを知ると、森にあるさまざまな宝物を教えて助けてやろうとする。ところが、ゲンさん夫婦がさらに欲を出したせいで、とんでもないことに―。
 環境保護をテーマに、歌を織り込んだたのしい舞台に、子どもたちは熱心に見入っていた。

 アトラクションが終わるといよいよ表彰式である。まず始めに、後援団体を代表して大本山永平寺副監院・山内光昭老師がご挨拶。
 「みなさんの作品を拝見して、私ももっと書を勉強しておけばよかったと後悔しきりです。書は人を表すと言いますが、良い字を書くことは、良い人になろうと努力することかと思います。一生良い字で、良い人になれるよう、努力を期待しております」
 続いて審査委員長の薄田東仙師が「教化部長は絆ということをおっしゃいました。いま、また絆をご縁として新しい頁がめくられます。書道をやっていて本当に良かったなー、と思えるように、大きなあゆみに向かって、小さな一歩を踏み出して行って欲しい」と激励の言葉を述べた。
 その後、各賞を受賞した子どもたちが壇上に上がって、先生がたから賞状を受け取った。

 今回の書道展の応募総数は、約六千点。少子化を反映してか減少傾向にあるが、43年というながい間、伝統を刻んできたこの書道展が、たくさんの縁をつないでいることも、事実である。
 受賞者の2人に、お話をうかがった。
 全国青少年教化協議会賞を受賞した近江奈々さんと、ラジオNIKKEI賞を受賞した近江啓太さんは、同じ清凉寺書道会で学ぶ姉弟。
 もともと書道を勉強したかったお母さんが、自分だけ習うのではなく、親子3人でやろうということで始めたという。日ごろから作品を冷蔵庫のドアに貼って批評しあっては、互いに切磋琢磨している。「お母さんがライバルです」と、奈々さん。
 今回受賞した作品で気に入っているところは、啓太さんが「友情の友の字の、始筆(書き始めの部分)が、良く出来たと思います」。奈々さんは、「私も始筆と、それと先生に教えていただいたように、横線を右肩上がりに書いたのが良かったと思います。ここに来て見ると、よけい良く見えるようです」とうれしそうに話してくれた。

 受賞作は、8月中は東京都港区芝の曹洞宗宗務庁2階ロビーに展示。その後、9月には大本山永平寺で、11月には、大本山總持寺で展示される予定である。


展示会場の様子

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