曹洞宗の年中行事

法事・仏事のつとめ方

 ■ 法事の営み方

 ■ お仏壇のまつり方

 

 

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 お仏壇のまつり方

1.お仏壇とは

 お仏壇は、ただ単にご先祖さまをおまつりするだけの場所ではありません。お仏壇の中は仏さまのおいでになる世界、須弥山(しゅみせん)をあらわしており、中心に本尊さまがまつられています。そうです、お寺の本堂と同じで、お仏壇は「家庭の中のお寺」なのです。


2.本尊さま

 曹洞宗の本尊さまは、仏教の開祖である釈迦牟尼仏(お釈迦さま)です。お釈迦さまは、私たちのこの生命をどのように生きればよいのかを、お示しくださいました。

 お仏壇には、お釈迦さまをおまつりします。基本的には、お釈迦さまだけでよいのですが、もし、お釈迦さまと道元禅師、瑩山禅師の「一仏両祖」(いちぶつりょうそ)のお絵像をお掛けする場合には、中央にお掛けします。すでに、お釈迦さまがおまつりしてある場合には、その後ろにお掛けします。

 

 

 


3.お仏壇をまつる意義

 お仏壇が、ただ単にご先祖をおまつりするだけの場所ではないことはすでに述べました。では、お仏壇をまつる最も大切な意義は何でしょうか。それは、私たちが仏教徒として生きる、信仰実践のよりどころとなる、ということです。

 曹洞宗の信仰実践の基本は、端坐(たんざ)・合掌(がっしょう)・礼拝(らいはい)です。静かな心で端坐し、お釈迦さまに合掌礼拝することにより、日々の生活を反省し、教えを生活の中で実践するのです。そして、その実践が心の安らぎとなっていくのです。

 また、ご先祖をおまつりし、おまいりするということは、祖先から生命がうけつがれ、今の私があるということへの報恩感謝の実践といえます。それは、私が私ひとりで生まれてきたのではなく、多くの生命を受け継いできているのだ、と深く実感することでもあるのです。


4.おまつりの仕方

−お仏壇の中心はお釈迦さまです−

 お仏壇のおまつりの仕方についてまず、最も大切なことは、お仏壇の中心はお釈迦さまであることを、はっきりと心にとめることです。お仏壇の上段中央に、お釈迦さまの像をおまつりします。

−お位牌は上段の左右に−

 ご先祖のお位牌は、お釈迦さまの左右におまつりし、古いお位牌は向かって右に、新しいお位牌は左におまつりします。お位牌が多くなった場合などの時には、「繰り出し位牌」や「合同牌」にしたり、「○○家先祖代々」にまとめることができますので、菩提寺にご相談ください。

−お供え物の位置は中段です−

 お供え物は、本尊さまやご先祖、故人が“いますがごとく”お供えします。供物は五つのお供えが基本です。香り(線香、お香)、花、灯明、お水、飲食(お霊膳、果物、お菓子、嗜好品等)です。

 ご飯に限らず、皆さんが召しあがる食事を、お供えしてください。お供えした物は無駄にしないで、皆で分けあって食べます。また、いただきものをした時は、必ず、一度お仏壇にお供えしてからいただきましょう。

 茶やお水をお供えする器のことを、茶湯器といい、中段の中央にお供えします。茶湯器が一つの場合、ご飯(お仏餉<おぶっしょう>)は、茶湯器の右横にお供えします。茶湯器が二つの場合は、真ん中がお仏餉です。お菓子や果物は、高杯に盛りつけて茶湯器の左右にお供えします。

 なお、お線香は煙をお供えするのではありません。よい香りをお供えするのです。お線香の匂いが苦手という方は、他の香りのハーブ等を、おまいりごとにお供えしてもよいでしょう。

−下段には三具足と精霊簿を−

 下段には向かって左側より花立て、香炉、ロウソク立ての三具足を置きます。香炉にも表と裏があります。三本足の場合には、手前に一本の足がくるようにします。
精霊簿(過去帳)は、見やすい位置に置くようにします。また、毎朝めくって、その日のページになるようにしてください。

−おまいりの必要品も下段に−

 日常、おまいりするために必要なリン(カネ)やお経本、数珠等は、下段か引き出しの中に置きます。おまいりの際には、木魚がある場合は木魚を右に、リンを左に置き、リンだけの場合は、右に置きます。お仏壇の中が手狭になった時は、前机を置くとよいでしょう。

 以上、標準的なお仏壇のおまつりの仕方について紹介しましたが、現代では家具調仏壇のようにコンパクトなものもあります。分からないことは、菩提寺にお聞きしましょう。


5.おまいりの仕方

 洗面をすませたら、朝食前にご飯やお水、お茶をお供えし、お花のお水をかえて、おまいりします。

 まず、姿勢を正し、お釈迦さまを仰ぎます。次に、呼吸を整え気持ちを落ちつかせます。これは、坐禅に通じる作法です。

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