放射線被ばくについての風評被害等に関するメッセージ


「正見」 正しい智恵をもって生活しましょう

東京電力福島第一原子力発電所の事故による風評被害が拡大しております。福島県より避難した子供たちへのいじめや差別、福島県ナンバーの車への給油拒否、避難された方に対する宿泊拒否、また福島県産の野菜や魚などを買い控えるなどさまざまな被害が報道されております。
お釈迦様の教えに八正道があります。仏教者が生きて行くための8つの大切な教えの事です。これら8つは個別なものではなく、相互に密接に関係しあいながら、統合され正しい生き方につながります。なかでも、正しい見解や正しい信仰を持つための「正見(しょうけん)」、は仏教者として思考や行動の基準となるものです。
現地から避難した子どもたちの中には「放射能がウツル」などと言われ、いじめられるといった事例なども報告されておりますが、被ばくに関する科学的、客観的な事実をしっかり理解し、冷静に受け止めるならば、このようないじめや差別はいわれのない誤りと誰しもが気付くはずです。また、差別や偏見を受ける方々の苦しみを正しく感じ、受け止めたとき、私たちの行動は自ずと変化するものでしょう。
正しい知識に基づき、冷静に行動すること、そして震災に苦しむ方々の心を正しく見つめ、受け止めること。それが今、私たちに求められているのです。