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《 平成16年度・布教教化に関する告諭 》
私たちは、21世紀という言葉に限りない夢を抱いた時がありました。しかし、地球規模で進む環境破壊、後を絶たない民族や宗教の紛争やテロ。国内では、夢や希望を持てずに生きるすべを失い、自らの命を絶つ人が年間3万人を越え、刹那的(せつなてき)な享楽(きょうらく)に時を過ごしている若者も多く、さらには、幼子たちの痛ましい事件が後を絶ちません。
このような時代に、曹洞宗(そうとうしゅう)の教えに生きる私たちは、どのような信仰の生活を送るべきでしょうか。
私たちが読誦(どくじゅ)しています『修証義(しゅしょうぎ)』に、「同事(どうじ)というは不違(ふい)なり、自(じ)にも不違(ふい)なり、佗(た)(他)にも不違(ふい)なり」という教えがあります。
「同事」とは、協力して事をなすこと。「不違」とは、違(たが)わないこと。つまり、自己と自己を囲むすべての人やものの間に垣根を作らないことです。
私たちは必ず何かと繋(つな)がりを持っていて、それは人であったり、自然であったりします。
だからこそ、人を敬う心や自然を大切にする心を忘れたとき、むやみに人と争ったり、自分の都合だけで自然を傷つけることが起こるのです。
今こそ、私たちは、皆と共どもに仏の教えにかなった「同事行(どうじぎょう)」を実践してまいりましょう。
殺すことなかれ 殺させることなかれ
差別することなかれ 差別を許すことなかれ
美しき地球と未来を 子どもたちに
この願楽(がんぎょう)を実践することこそが、私たちの信仰生活にほかなりません。今日、ただ今から、その実現のための一歩を進めようではありませんか。
南無釈迦牟尼仏(なむしゃかむにぶつ)
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