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《 平成17年度 布教教化に関する告諭 》
世界は今、国境を越えた地球規模の関わりの上に成り立っています。その関わり方に「人権・平和・環境」の諸問題を解く鍵があるのです。
曹洞宗は、本年度も信仰生活の実践を「同事行」と定めました。
『修証義』に、「海の水を辞せざるは同事なり、このゆえに、よく水あつまりて海となるなり」との教えがあります。海はいかなる水もこばみません。こばまぬことが同事であり、同事なるがゆえに大海となるのです。
「同事」は、苦しさや悲しさを共感し合える「同苦・同悲」の心、理解と協調の世界を指し示しております。
人は皆、幸せを望みながら、民族や宗教、様々な立場の違いによって悲しい争いを続けています。しかし、こばみ合い争い合う憎しみの連鎖は、決して幸せをもたらしません。関わり合いの上に成り立っている世界は、理解し協調し合うことでしか一つになれないのです。
世は正に混迷の時代です。
宗門の信仰に生きる私たちは、人と人、国と国、人と自然との関わりを、この「同事」の実践に見出そうではありませんか。
「同事」は、この世の全てが、授かった命を共に喜び合える、心おだやかなる世界、ひかり輝く大海を実現する仏の道であります。
殺すことなかれ 殺させることなかれ
差別することなかれ 差別をゆるすことなかれ
美しき地球と未来を 子どもたちに
この願楽(がんぎょう)の実践は、「人権・平和・環境」の諸問題を解決する確かな歩みであります。今日ただ今から一歩を進めてまいりましょう。
南無釈迦牟尼仏
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