「こころの問題」研究プロジェクト


プロジェクトの趣旨・目的
現代社会がかかえるさまざまな社会問題は、その多くが「こころの問題」に起因するものと考えられます。当プロジェクトはこうした「こころの問題」に苦悩する方々と向き合うことのできる曹洞宗僧侶を育成する事を目的として取り組みを継続しています。
 
プロジェクトの成果と今後の予定
当プロジェクトで作成し、平成22年2月に刊行した宗侶養成テキスト『人びとのこころに向き合うために』が平成23 年度よりに2カ年にわたる現職・尼僧研修会の全国統一テーマとなったことを受け、プロジェクト員が実際に現地派遣講師として講義を担当しました。
現職・尼僧研修会開催に当たっては先の「東日本大震災」を踏まえ、講義内容を特に「震災に関連して起こると予想される様々なこころの問題」に対する具体的な対応に重点をおく形に変更することが必要と考え、講義やロールプレイ実習の内容について再度検討、調整を行いながら各地での研修会を進めました。
同時に、東日本大震災に関連する記事を以下の通り企画・編集し、『曹洞宗報』に連載しております。
『曹洞宗報』連載一覧
人びとのこころに向き合うために―東日本大震災を受けて―
 第1 回 僧侶に求められるボランティアの可能性について(H23 . 6 月号)
 第2 回 被災者のために僧侶ができること(7 月号)
 第3 回 「曹洞宗こころの問題研究プロジェクト」ワークショップ開催報告 宗侶養成テキスト「人びとのこころに向き合うために」を学ぶ(8 月号)
 第4 回 「絵本」プロジェクト・リポート(9 月号)
 第5 回 電話相談ワークショップレポート(10月号)
 第6 回 仏教を人びとのこころの支えにするために(11 月号)
 第7 回 那須塩原市の放射能問題と人びとのこころについて①(12 月号)
 第8 回 那須塩原市の放射能問題と人びとのこころについて②(H24 . 2 月号)
 第9 回 災害を経験した住職として思うこと(3月号)
災害時において僧侶の果たすべき役割は初期の物質的援助にとどまらず、むしろ中・長期の継続した「こころのケア」にあると考えます。まさに今こそ、我々が「宗教者」の立場から、同悲同苦の中で人々の苦しみに向き合い、現実の苦しみの声を率直に傾聴することが求められていると言えるでしょう。
当プロジェクトの活動が、現地で支援活動に取り組む方々には今、実践的に役立つスキルとして、また他の地域の方々においても、今後の備えを含めた意味での学びとして、具体的で分かりやすいものとなるよう、取り組んでまいります。
 
プロジェクトメンバー(50音順)
秋央文、宇野全智(リーダー)、勝俣暎史、金子宗元(座長)、久保田永俊、関水博道、舘盛寛行、中野尚之、前田宥全
オブザーバー:君島真実(教化研修部門修了生)、澤城邦生(教化研修部門研修生)