1:管長
それぞれの宗派には、国の元首にあたる方がいます。その名称は、宗派によって異なりますが、
曹洞宗では、管長とお呼びし、尊称して管長猊下(かんちょうげいか)とも申します。
2:両大本山
曹洞宗の大本山は、福井県吉田郡永平寺町の大本山永平寺と、神奈川県横浜市鶴見区鶴見の大本山總持寺です。
大本山永平寺は、道元禅師が開かれたお寺です。 大本山總持寺は、瑩山禅師が開かれたお寺で、初めは石川県にありましたが1911(明治44)年に現在の地に移転しました。
両大本山は、わたくしたち宗門の信仰のよりどころとなる根本道場です。

3:貫首
両大本山の住職をそれぞれ貫首(かんしゅ)とお呼びします。このお2人の貫首が2年ごとに交代で、管長の職に就かれます。

4:宗務総長
宗務総長は、宗教法人「曹洞宗」の代表役員であり、この法人を代表するとともに、宗務執行の責任者でもあります。

5:宗務機関
宗教法人「曹洞宗」の宗務及び事務を執行する機関を内局といい、その事務所を宗務庁といいます。内局は、宗議会で選ばれた宗務総長と、宗務総長が推薦した各部長(総務・教学・財政・教化・伝道・出版・人事)
で構成されます。
宗務及び事務は、宗制の定めに従って、宗教法人「曹洞宗」の責任役員の会議である、庁議で決定されます。責任役員には、宗務総長と、両大本山の貫首猊下がそれぞれ選定された2人の参議と、部長の職にある
7人の計10人が就任します。
宗務庁には、7つの部にそれぞれ課が設けられており、課長、係長、書記、事務員が常勤し、宗務及び事務の執行に あたっています。
地方の宗務機関としては、宗務所及び教区事務所があり、そして海外には曹洞宗国際センター、国際布教総監部があります。
宗務所は、都道府県の単位で、寺院数に応じ、1ないし4の宗務所が置かれ、全国に66あります。これらの宗務所は、それぞれの地方の地勢や慣行などにより、基本的には30ヵ寺程度を単位とするいくつかの教区を管轄し、全国では785の教区があります。
それらの教区内に、合わせて約1万5千の寺院があります。
また、宗務行政を円滑に処理し、地方における布教教化の徹底をはかるために、9つの管区 (関東・東海・近畿・中国・四国・九州・北信越・東北・北海道)を設け、管区ごとに宗務所長が互選した
管区長を置き、統括しています。
また、国際布教総監部は、ハワイ・北米・南米およびヨーロッパの4ヵ所にあります。
内局は、管区内の布教教化の拡充振興をはかるために、教化センターを関東・東海・近畿・中国・四国・九州・北信越・東北・北海道の9管区に設置し、特命布教として、統監、主監、賛事などの役職員を配置し、また、彼らに教化の企画と実践にあたらせています。
また宗務総長直属に人権擁護推進本部が設置され、宗務総長が本部長、その下に次長、事務局があり、主として人権、同和問題の事務を行っております。

6:宗議会
曹洞宗では、宗務及び事務が公正に執行され、秩序の厳正を保持するため、内局(宗務執行機関)、
宗議会(議決機関)、審事院(監正機関)の3つの機関が設けられ、その権限が明確に分立され、それぞれ 宗制に従って運営されています。
議決機関としての宗議会は、本宗の教師のうちから、選挙規程によって選ばれた宗議会議員72人で構成 されています。宗議会では、曹洞宗の予算及び決算、宗憲・規則・規程などの制定及び変更等に関する事項など、重要案件の
審議議決を行います。

7:審事院
審事院は、宗内における非違、懲戒事犯などがあったときは、その調査、監査及び審判や、もめごとについての調停などを行う機関です。

8:教育機関
曹洞宗の教師や子弟を教育養成するため学校と僧堂とがあります。そのうち学問を主として教育する機関として、宗門関係学校があります。
大学では、駒澤大学、愛知学院大学、東北福祉大学、苫小牧駒澤大学、鶴見大学があり、短期大学では、駒澤短期大学、愛知学院大学短期大学部があります。
高等学校では、駒澤大学高等学校、駒澤大学附属岩見沢高等学校、駒澤大学附属苫小牧高等学校、世田谷学園高等学校、愛知高等学校、鶴見女子高等学校があります。中学校では世田谷学園中学校、愛知中学校、鶴見女子中学校があります。
さらに宗門関係学校として、駒沢学園、豊川学園などがあります。
これらの学校は、いずれも僧侶の養成はもちろん、一般社会人の子弟教育にもあたっています。
行を主として宗侶を養成する機関としては、両大本山の僧堂と専門僧堂・専門尼僧堂があります。
大本山永平寺には、本山僧堂、さらに、大本山永平寺別院長谷寺専門僧堂があります。
大本山總持寺には、本山僧堂と大本山總持寺祖院専門僧堂があります。
専門僧堂は、最乗寺(神奈川県)、西有寺(神奈川県)、可睡斎(静岡県)、日泰寺(愛知県)、愛知専門尼僧堂(愛知県)、妙厳寺(愛知県)、興聖寺(京都府)、智源寺(京都府)、瑞応寺(愛媛県)、明光寺(福岡県)、安国寺(福岡県)、晧台寺(長崎県)、宝慶寺(福井県)、発心寺(福井県)、大乗寺(石川県)、富山専門尼僧堂(富山県)、新潟専門尼僧堂(新潟県)、大榮寺(新潟県)、好国寺(福島県)、正法寺(岩手県)、善宝寺(山形県)、定光寺(北海道)、中央寺(北海道)、が開単(かいたん)されています。さらに、これら僧堂の指導者(師家、准師家)を養成するため、両大本山にそれぞれ特別僧堂が置かれ、また愛知専門尼僧堂には、尼僧のための特別尼僧堂が置かれています。

9:研究機関
宗門の研究機関として、宗学研究部門・現代教学部門・教化研修部門の三部門からなる曹洞宗総合研究センターがあります。
