曹洞宗婦人会 被災地「石巻・女川」ご供養と視察について




曹洞宗婦人会が主催した東日本大震災被災地「石巻・女川」ご供養と視察についてご報告いたします。

去る、5月23日早朝にバスにて仙台へ出発、石巻に向かう。参加者は各宗務所婦人会の評議員です。被災地に来るのが初めての方が半数以上だったので、現実を見聞きし、自然の猛威と被害の大きさに立ちすくんでおりました。

石巻市南浜町に設けられた献花台にて、ご供養し、亡くなられた方がたのご冥福を祈る。献花台には、津波の高さを示すポールがあり、節句のこいのぼりが風にふかれていました。地元商店主より被災の様子、進まぬ復興、立ち上がって頑張っている地元のお話をお聞きました。

門脇小学校は津波に流され、火事によって焼失してしまいました。その前方に「被災地に届けたい『お地蔵さん』プロジェクト」により初めて建立された三体のお地蔵さんがあります。中央に心安らかなお母さん地蔵、両脇にお母さん地蔵を見上げるわらべ地蔵、可愛らしいお地蔵さんは、津波でのみこまれて全てが無くなった大地にひっそり建っていました。

車中にて女川商工会職員、青山氏の話を伺いました。「私は、今、生きています。亡くなわれた方がたの分まで生きます」と力強く話されましたが、その裏側には青山氏の生と死との戦いがありました。屋上給水塔のポールに4人の職員がつかまり、何度も引き波にさらわれそうになりながら、大津波と戦ったのです。
津波によって流されて行く何人もの方々を眼にしました。助けたかった辛かったと、肩を震わせて話されました。子どもに会いたい、子どもを抱きしめたいとただ願うばかりだったと。現在は家族全員が無事であったこと、どんなに仕事が遅くなっても、朝、子どもと言葉をかわしています。と話しておられました。

震災の教訓で、その時点で最善を尽くし、安全な場所に逃げる。そして、家族が落ち合う場所を話し合っておく。青山氏の復興、復旧の日々はまだ続きます。私たちは失われた尊い「命」を想い、一日でも早い復興を願い、できる支援を続けていきたいとあらためて心に刻みました。

(曹洞宗婦人会 会長 總見敬子)