曹洞宗修証義公布百周年記念育英会の奨学生による報告会がありました


去る6月19日、曹洞宗の給付型奨学金制度である修証義公布百周年記念育英会の理事会が開催され、今回、初の試みとして奨学生による「近況報告会」を実施しました。

「修証義」は明治23(1890)年に、正しい信仰に基づく生活の指針や道標の確立こそが仏教蘇生の道であるとの強い信念と行動力によって公布されました。その公布百周年を記念して、平成2(1990)年には様ざまな行事が行われましたが、この時頂いた檀信徒の皆さまからの浄財を基に平成8年、本育英会が設立されました。

毎年「曹洞宗報」・「禅の友」「てらスクール」3.4.5月号及びこの曹洞禅ネットで募集広告を掲載し、30名前後の応募があり、若干名が採用されています。

今回は当理事会の呼びかけに応じ、岐阜県永昌院の子弟で早稲田大学の髙橋和子(たかはしわこ)さんと、神奈川県瑞雲寺檀徒で成蹊大学大学院の本郷花奈(ほんごうかな)さん、お二人が来庁してくれました。

常務理事である千葉教学部長と柴田宗門護持会長から花束が贈呈され、写真撮影ののちお二人からお話しを伺うことができました。

髙橋さんは学業の傍らNPO法人に所属し、様ざまな小中高の学校をめぐり、ワークショップなどを開催して、貧困にあえぐ地域の情報を広める活動をしてきました。また自らもカンボジアに赴き地域の子ども達の支援をするなど、積極的に国際協力をしてきました。現在は教職課程を履修しており、将来的には海外で教師をして国際的な教育の場に携わることが夢だそうです。

本郷さんは、様ざまな家庭環境を見てきて、貧しくても勉強のできる環境を整えられるような弁護士になりたいそうです。弁護士の勉強には書籍代や予備校などなど費用がかかりますが、育英会の資金にとても助けられたとおっしゃっていました。弁護士になったら、次世代の子どもの教育のために働き育英会に恩返しをしたいそうです。

17人の理事に囲まれ、緊張した様子でしたが、初々しい笑顔も見られ、和やかな理事会となりました。またお二人からは「私たちも今日が初対面です。もっと早くに奨学生同士で知り合い、交流してみたかった」との発言もあり、今後への良い参考にもなりました。

今回、ご多忙にもかかわらず、呼び掛けに応じお越し下さったお二人には感謝申し上げます。