全青協創立50周年記念式典及び第37回正力松太郎賞表彰式が開催されました


11月5日、千代田区帝国ホテルにて、全国青少年教化協議会創立50周年記念式典・祝賀会及び第37回正力松太郎賞表彰式が開催されました。

全青協は、読売新聞社社主正力松太郎氏の提唱により、伝統仏教60余の宗派が協力し、青少幼年の健やかな成長を願い、1962年に結成(翌1963年設立認可)されました。現在天台座主が会長職に、曹洞宗宗務総長が理事長職に就任しています。活動のひとつとして、仏教精神に基づいた青少幼年の育成活動に尽力し、社会の情操教育振興に努力している個人・団体を顕彰するために、「正力松太郎賞」が設けられ、本賞と青少年奨励賞がありますが、今回は特別賞として、「震災支援功労賞」が設置されました。

本賞は2件が選ばれ、曹洞宗から、山形県地福寺住職宇野全匡師が受賞されました。震災支援功労賞は6件が選ばれ、曹洞宗からは、長野県常光寺住職岸浩成師が代表を務められる「上伊那仏教会青年部」、宮城県通大寺住職金田諦應師が代表を務められる「傾聴移動喫茶Cafe de Monk」の2団体が受賞されました。

第1部の表彰式に先立ち、浄土宗大本山増上寺雅楽会による雅楽「陵王」が披露され、式典のオープニングを飾り、会長の半田孝淳天台座主が「全青協の活動は、仏教の大いなる慈悲をすべてに及ぼすことを目指しているが、多くの方がたの協力なくしてはできない。50年の長きにわたって尽力いただいた各位に、深甚なる感謝を申し上げ、また、さらなる活動に力をお貸しくださるよう願います」とご挨拶されました。

続いて、創立50周年記念表彰が行われ、理事長の佐々木孝一曹洞宗宗務総長により、真言宗智山派と株式会社読売新聞東京本社に感謝状が贈呈されました。

選考委員の渡邉宝陽立正大学名誉教授により、選考報告が行われた後、表彰式が行われ、本賞の曹洞宗地福寺住職宇野全匡師、浄土真宗本願寺派教専寺住職今里晃玄師、青年奨励賞の浄土宗願生寺副住職大河内大博師が表彰されました.

山形県地福寺 住職 宇野全匡師

宇野師は「受賞にあたって先ず思い浮かぶのは、これまで接した数百人の悩める若者である。去った者も、私の弟子として僧侶として歩んでいる者もいるが、今の活動の根底にあるのは、駒澤大学時代の恩師、鏡島元隆先生に、『布施行に徹することの大切さ』を教えていただいたことであり、40年続けて実践できたのは、理解して助けてくれた多くの仲間がいたからに他ならない。心から感謝し、今後も精進し続けたい」と、感謝の言葉を述べました。

また、震災功労賞では曹洞宗の2団体の他に、日蓮宗立本寺住職石原顕正師、「スジャータプロジェクト」、「浜○(まる)かふぇ」、「Terra Net」の合計6団体が受賞しました。

 

曹洞宗 佐々木孝一宗務総長

第2部の記念式典では、佐々木理事長より「この混迷の時代にあって、心の拠り所が一層求められている今、時代を担う青少幼年を育成することが、真の人格を形成し明るい未来を構築することに他ならない。先人諸師の発願を仰ぎ、正力松太郎賞の趣旨を広め、今後もより一層啓発活動に邁進したい」と挨拶があり、全青協50年の歩みがスクリーンで紹介されたあと、仏教学術振興会理事長の奈良康明師による乾杯の発声で、祝宴が始まりました。

受賞者教団代表の挨拶では、小島泰道曹洞宗教化部長から「宇野全匡師は、40年にわたり、日曜学校や、『寺子屋』、『青年塾』の開講など、仏教精神に基づく青少年教化活動に尽力し、また、30年ほど前から非行や家庭内不和など、課題を抱える青少年を家族として地福寺に受け入れ、自立と自律を促す『里親』活動を継続的に行っている。一方で、ネパールの若者を私費で毎年招聘し、農業・教育・技能発掘指導を行って母国に帰すというネパール困窮地域支援の活動にも取り組んでいる。これまで地福寺の『里子』となった若者は日本とネパールあわせて70数人を越え、青少年の健全育成活動と、寺院を中心にコミュニティを形成しながら広く公益に資した。宇野師の今までの活動に改めて敬意を表するとともに、寺院の公共性が問われている今、過疎化する集落の寺院がいかにしてコミュニティの中心として作用できるのか、今後も大いに期待している」と祝辞がありました。

祝賀会の最後は、全青協事務総長の齋藤昭俊師が謝辞を述べ、盛況のうち閉会となりました。