二祖峨山韶碩禅師大遠忌 北海道管区予修法要が執り行われました


20140808_017月5日(土)、大本山總持寺二祖峨山韶碩禅師650回大遠忌北海道管区予修法要が札幌市中央寺において、大本山總持寺貫首江川辰三禅師のご親修のもと、厳修されました。

札幌市の中心部に位置する中央寺は、明治7年、後に大本山總持寺貫首、曹洞宗管長になられた西有穆山(にしありぼくざん)禅師が南二条西九丁目に得た土地に、小松卍宗老師が小教院を設立したことに始まります。その後、大本山永平寺第61世久我環渓禅師を御開山と仰ぎ、2世となった小松老師が本堂、諸堂の整備に尽くされ、明治15年には中央寺の公称を得て、明治23年に現在の南6条西2丁目に移転、現在に至っています。

中央寺の歴代住職には、大本山永平寺第76世秦慧玉禅師、第78世宮崎奕保禅師がおられ、現在は、大本山永平寺副貫首南澤道人老師が住職に就かれています。

20140808_05また、中央寺には専門僧堂が設置されており、雲水が日々厳しい修行に励んでいます。安居僧の中にはフランス人修行僧もおり、予修法要に随喜していました。

さらに、中央寺は札幌の中心部にあるという地の利を生かし、婦人会、梅花講、日曜坐禅会、書道教室などが行われ、たくさんの人びとが集まる場となっています。宗門の各種講習会や検定会の会場としても利用され、布教の中心として、広く曹洞宗の教えを伝えています。

午前9時30分、大本山總持寺ご一行がご到着されると、お役のご老師がたがお迎えになり、江川禅師は五鏧(ごけい)三拝をもってご本尊さまにご挨拶のお拝をされました。

20140808_0210時になり司会(法要解説)の北海道管区教化センター主監飯田整治師より法要の意義などが詳しく説明され開式となりました。中央寺住職南澤老師、管区長の横山信雄北海道第2宗務所長、管区内の宗務所長、教区長、宗議会議員、教化センター役職員、関係ご寺院方がたのご随喜、さらに宗門護持会、檀信徒の方がたを含めると約350人の方がたが道内各地からお集まりになりました。


初めに佐々木孝一宗務総長の挨拶があり、その後、詠讃師を務める梅花流特派師範の村上秀典師範と谷口充洋師範が三宝御和讃をお唱えするなか、大導師の江川禅師がご上殿されました。

20140808_03予修法要は、曹洞宗において最も丁寧で格調高い儀礼により執り行われます。導師は峨山禅師に蜜湯、お菓子、お茶などを恭しくお供えし、そのたびに礼拝を繰り返します。このお供えの作法は導師が18回もの礼拝を繰り返すため、十八拝差定とも呼ばれています。お供えが終わると、導師は峨山禅師を讃える法語をお唱えになり、報恩の誠を捧げます。その後、出班焼香といい、これまで導師の両側に立っていた和尚様がたが、導師の左右に一列に並び、維那というお役の和尚様に促され、順番にご焼香されます。20140808_04焼香が終わると「大衆九拝」と喝し、大鏧の音にあわせ、全員で礼拝を9回行います。その後、維那和尚は、疏(法要の意義と、峨山禅師を讃える言葉)を朗々と唱えます。疏が宣読された後、読経がはじまり、和尚様がたは数珠繋ぎに右回りに歩まれます。その後、代表の方がたがご焼香され、読経が終わると、功徳を普く廻らす回向文が唱えられ、最後に全員で三度お拝をして法要が終了となります。

法要後、江川禅師は御垂示のなかで相承のみ教えについて述べられ、予修法要を契機に峨山禅師のご遺徳を一層讃えるとともに、そのみ教えを未来に向けて伝えていく責務を感じながら、来年の大遠忌正当をお迎えいただきたいとお示しになりました。

20140808_06また、大本山總持寺監院・大遠忌局総監乙川暎元老師はご挨拶のなかで、昭和51年より18年間中央寺のご住職を務められた大本山永平寺貫首宮崎奕保禅師のエピソードをお話されました。峨山禅師が羽咋の永光寺と能登の總持寺の住職を兼ねていた頃、両寺を往来したとされる約52kmの道のり「峨山道」がありますが、宮崎禅師が永光寺の五老峰をお訪ねになったとき、この峨山道をご覧になり、その後、峨山道の入り口に「是れより峨山道」とご揮毫された石碑を贈られたことが紹介されました。

全ての日程は無事円成し、江川禅師がお帰りになる際には参列者全員で本堂からお見送りしました。

北海道では平生、このような丁寧な法要は行われているようですが、今回の記念すべき大法要はその中でも特に参列された人びとの心に深く刻まれたものと思われます。来年の本法要には、この法要に参列された人をはじめ、たくさんの人びとが北海道から大本山總持寺にご参拝されることになるでしょう。