二祖峨山韶碩禅師大遠忌 中国管区予修法要が執り行われました


20140808_4a4月に近畿管区より始まった予修法要も、中国管区において国内開催の最終を迎え、7月17日、島根県芸術文化センター『グラントワ』を会場に執り行われました。

会場となった『グラントワ』は、全国でも珍しい「美術館」と「劇場」が一体となった建物で、その壁は石見(いわみ)の名産である石州瓦約28万枚で覆われており、石州瓦独特のガラス質の表面が光を浴びて、時々刻々変化する独特の表情を作り出しています。

当日は予修法要が始まる直前から、雷とともに激しい雨がたたきつけるように降り注ぎ、参加される方がたの足元が危ぶまれましたが、中国管区(鳥取県、島根県、岡山県、広島県、山口県)各地より、僧侶・寺族・檀信徒約450人の参加のもと、10時の打出しにより法要が始まり、宗門の行事で最も丁寧な法要とされる十八拝差定で法要が行われました。

20140808_5a佐々木孝一宗務総長の挨拶の後、詠讃歌『三宝御和讃』が奉詠され、導師の大本山永平寺貫首 福山諦法禅師が厳かに上殿され、参加者全員が合掌にてお迎えいたしました。次に『大本山總持寺二祖峨山禅師讃仰御詠歌』が唱えられるなか、伝供十八拝により、福山禅師が密湯やお菓子、お茶などのお供物をお供えされました。

拈香法語、出班焼香、大衆九拝と法要が進み、『疏』が朗々と読み上げられ、峨山禅師のご遺徳を讃えられました。諷経では『参道契』『寶鏡三昧』を誦みながら、お役の方がたが本堂内に見立てた壇上を左から右にめぐりました。

20140808_2aその後も粛々と法要が営まれ、福山禅師よりおことばを賜り、最後に大本山總持寺監院・大遠忌局総監 乙川暎元老師が国内での予修法要が無事終了したことへの感謝の意を述べられ、来年の本法要へ向けて、總持寺へ是非足を運んでいただきたいと話されました。

20140808_1a昼食後、清興に先立ち、宮城県宗務所副所長 佐竹孝喜師より、東日本大震災で被災した寺院と檀信徒への支援のお礼と、被災地の現状を述べられ、瑩山禅師の「今生の仏法修行 此れ檀越の信心に依りて 成就す」という言葉を引用し、「寺院と檀信徒は一体であり、寺院は檀信徒の力で維持されております。被災者が一日でも早く復興者となるように、これらの問題を一寺院や一檀信徒だけの問題と捉えず、宗門全体の問題として向き合っていただき、今後も宗門一丸となり、峨山禅師の『相伝』の心で被災寺院被災檀信徒の復興支援をお願いいたします。」と訴えられました。

20140808_3a清興では、シンガーソングライターで、浄土真宗本願寺派の僧侶でもある「やなせなな」さんのコンサートが開かれました。やなせさんは、宗派を問わず寺院でのコンサートを中心に活躍し、多いときには、月20回以上のステージをこなしています。歌の合間でご自身が、20代のとき、子宮体ガンを患い、そのときの辛い体験をもとに、「病気や怪我を治すこともできない苦しみと向き合い、それを受けとめて、共に生かされている限り、自分のいのちを生き切るほかない」といのちの尊さを話されました。
『七夕』『夕焼け小焼け』や、闘病の後につくったお母さんのための歌『おやすみ』を歌ったあと、震災ボランティアの時に出会った菅原文子さんが震災で亡くした夫のために書いた本『津波に襲われた街で生きる妻から あなたへの恋文-夫よ、もう一度その手のぬくもりを-』を朗読し、会場の涙を誘いました。また、2011年4月に、曹洞宗山形県松林寺住職で、シャンティ国際ボランティア会の副会長でもある三部義道師らと共に、東日本大震災復興支援“まけない!タオルプロジェクト”を立ち上げ、現在までに8万枚の『まけないタオル』を配布しております。
最後に、この会場で多くの方々と出会えたことに感謝しながら『まごころに生きる』を熱唱して、コンサートは終了となりました。

今年の4月11日に、近畿管区を皮切りに始まった予修法要は、各護持会の役員はじめ、宗務所、教化センター役職員、寺族会、青年会など、たくさんの方がたのご協力と両大本山のご理解により、この島根の地で無事、最後を迎えることができました。

来年の平成27年10月に、大本山總持寺二祖峨山韶碩禅師650回大遠忌本法要が厳修されます。
どうぞ鶴見の地に足をお運び頂き、ご本山とのご縁を深めてくださいますよう、お願いいたします。