二祖峨山韶碩禅師大遠忌 ハワイ予修法要が執り行われました


アメリカ合衆国ハワイ州ホノルル市の両大本山ハワイ別院正法寺において、9月12日(金)・9月13日(土)の両日にわたり、大本山總持寺二祖峨山韶碩禅師650回大遠忌予修法要が厳修されました。

ハワイでの曹洞宗の国際布教の歴史は、2013年に国際布教110周年記念行事を迎え、現在も国際布教師を中心として、日々活発な布教活動が続けられています。

20141015_3燦燦と光り輝く太陽と30度を超える暑さの中、法要には曹洞宗宗務庁から予修法要導師である齋藤裕道伝道部長、大本山總持寺から大遠忌局副総監石田征史師、法要部長大津豊隆師がそれぞれ来布され、またハワイ総監部管内及び世界各地から計20名以上の僧侶が参集しました。

12日15時30分より、正法寺をはじめとするハワイ総監部管内寺院の各檀信徒約50名が参列する中、駒形宗彦ハワイ国際布教総監が導師を勤められ、特為献湯諷経が厳かに執り行われました。その後、大津豊隆師が峨山禅師のご生涯についてお話され、出席者は、曹洞宗の発展と弟子の育成を生涯にわたってご尽力された峨山禅師の足跡を偲びました。

20141015_1翌13日9時30分より、齋藤伝道部長を導師に迎え、献供出班法要を厳修しました。この法要は「伝供十八拝」と呼ばれる、宗門でも最も丁寧とされる作法に従って執り行われました。当地梅花講員によって「大本山總持寺二祖峨山禅師讃仰御詠歌」がお唱えされる中、導師が作法に則ってお供物を丁重にお供えされ、十八拝の礼拝をされました。

導師が峨山禅師を讃える法語を読まれた後、両班の僧侶が進み出て焼香し、僧侶全員が九拝の礼拝をいたしました。その後、維那によりこの法要の意義と峨山禅師の遺徳を讃える言葉を示した「疏」が宣読されました。

法要が終わると、齋藤伝道部長より佐々木孝一宗務総長の挨拶が代読されました。最後に、石田師が總持寺を代表して予修法要奉修への感謝のお言葉を述べられ、さらに「明年の大遠忌本法要の際には大本山總持寺をぜひご参拝ください」とお話され、当地の予修法要は無事円成しました。

20141015_4その後、ハワイにおける日系移民の歴史と宗門の国際布教の歴史を学ぶため、参列者はバスにてオアフ島仏教ツアーに出発しました。最初に、多くの日系人が埋葬されているワイアルアケモー日系人墓地、続いてカワイロア日系人墓地にて慰霊法要を執り行いました。次に、カワイロア龍仙寺跡地を見学。この場所には、日系移民が大幅に増加した19世紀後半からサトウキビ農園が広がり、1904年には平井隆機師(広島県米山寺)が仮布教所を開設し、のちに龍仙寺(当時は龍潜寺)が建立されました。

龍仙寺はこの地区唯一の曹洞宗寺院であり、日系人の心の拠り所であったとともに、文化交流の場でもありました。しかし、この時期には劣悪な条件下での労働により、ハワイの多くの日系人が、事故や病気で命を落としました。また、先の大戦時には敵国人として強制収容所へ送られると共に、日系人の多くがこの地を離れましたが、身寄りの無い墓地などは放置されてしまいました。その後、大戦時の幾多の困難を乗りこえた日系人檀信徒の切なる願いにより龍仙寺は1976年にワヒアワに移転・再建され、現在も檀信徒の方がたにより護持されています。一同は、ハワイの日系人の方がたの戦時中の苦労を偲びつつ、正法寺に帰着し、当総監部管内予修法要に関する全日程が終了しました。

本年4月から始まった大本山總持寺二祖峨山韶碩禅師650回大遠忌予修法要は、日本国内9管区、さらには海外3総監部管内の法要がすでに終了しており、当地の法要をもって、本年予定されていた全ての予修法要が無事円成いたしました。これらの法要にご随喜・ご協力いただきました全ての方がたに感謝とお礼を申し上げ、予修法要最後のご報告とさせていただきます。

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