第49回 曹洞宗青少年書道展表彰式 開催報告


20150827_28月4日、東京都有楽町よみうりホールにて、第49回曹洞宗青少年書道展が開催された。当日は天候に恵まれ、都内の気温は31度を超える暑さとなったが、受賞者とその家族合わせて約800名を超える方々が遠方より来場された。

今回のテーマは、「受けつぐ心」。応募総数は6290点と、過去数年間において今年は特に沢山の作品が応募され、例年にも引けを取らない力作が全国から寄せられた。

予定時間である12時よりも早めの開場となり、受付を終えた子どもたちは、早速ロビーに展示された作品の中から自分たちが書いた作品を見つけ出し、歓喜の声を上げていた。

展示会場では、家族や友だちと一緒に記念写真を撮る姿も見受けられ、たちまちロビーは活気に溢れた。中でも曹洞宗管長賞などには興味が寄せられ、作品の前には受賞者や指導の先生などで人だかりができていた。

表彰式の開会式では、主催者として釜田隆文宗務総長が挨拶し、受賞者へのお祝いの言葉を述べ、出展された作品への努力を称えるとともに、「曹洞宗がこの書道展を続けているのは、皆さまに仏さまの心を学んでほしいからです。それはまずもって感謝の気持ちに他なりません。これからも書道展を通して、ありがたい仏さまの道を共に歩んでまいりましょう。」と受賞者一同にエールを送った。

20150827_4開会式後には、アトラクションの時間となり、リズムエンターテイメント・TAP DO! の公演となった。TAP DO! はタップダンスやパーカッションなどをはじめとしたリズムと音楽などにユーモアを取り入れ、子どもから大人まで誰もが楽しめるエンターテインメントパフォーマンス・ユニットである。普段良く耳にする早口言葉を、軽快かつ華麗にタップダンスやパーカッションのリズムに合わせて音で表現し、観客席の受賞者が早口言葉にチャレンジする場面もあり、会場全体が笑いと感動による声援に包まれた。

20150827_1アトラクションを楽しんだ後は、休憩をはさみ、表彰式が執り行われた。来賓代表の祝辞として、大本山總持寺後堂・前川睦生師が壇上に立ち、「親子二代あるいは三代にわたるご応募をいただき、親から子へ、子から孫へ、親しく文化を受けつがれることは日本人として大変奥ゆかしく、作品を完成させる忍耐と向上心を養う良い機会になっていることと存じます。この書道展によりご家庭や学び舎に、書道という日本人が大切に受けついできたその心が代々受けつがれていきますよう心から祈念いたします」と受賞者にエールを送った。

20150827_5次に、薄田東仙審査委員長が今回の書道展の総評を述べ、「私たちは、文化としてこの書道を受けついでいます。しかし、私たちは文化だけでなく、お父さんお母さんから命をあずかり、また次につなげていくという大変大きな役割をもっています。受け継いできたものをまた次につなぐ役割を来年の50回に向けても一生懸命に頑張っていただきたいと思います」と、受けつぎ伝えることへの大切さを述べられた。

その後、管長賞から順番に、受賞者は壇上に上がり、全20賞、当日出席者258名の名前が読み上げられ、一人一人に表彰状と記念品が授与された。受賞者の作品はスクリーンにも映し出され、満面の笑みを浮かべる子、緊張した表情を浮かべる子、ホッとした表情を浮かべる子と様々だが、全員が自分の作品に自信と誇りを持っている様子を感じた。

20150827_3最後に中村見自教化部長が閉会の挨拶をし、来年50回を記念とする曹洞宗青少年書道展表彰式に向け、多くの方々の応募を呼びかけられた。

書道の伝統と文化は先人たちの絶え間ない努力により、現代へと継承されてきた。約50年の歴史を有するこの書道展が好機となり、今まさに成長しつつある若い世代の手に書道の技と心が確実に受けつがれてゆくことを切に願うものである。

なお、今年の特別賞受賞作品は、8月30日から9月15日まで福井県大本山永平寺にて、11月1日から11月5日まで横浜鶴見大本山總持寺にて展示される予定である。

(出版課記)

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