第50回曹洞宗青少年書道展表彰式 開催報告


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7月26日、東京都港区芝公園のメルパルク東京イベントホールで、第50回青少年書道展授賞式が開催された。

例年より梅雨明けが遅く、当日も雨が予想される曇り模様の天候ながら、受賞者とその家族あわせて約800名が来場された。

今回のテーマは「ともに歩む」。50回目の節目であることもあってか、総応募数6779点と、昨年より500点多くの力作が寄せられた。

ホールのロビーは12時の開場とともに参加者で賑わい、自分の作品を探したり、作品と記念撮影したりと活気に溢れた。

開会式では、釜田隆文宗務総長が登壇し、「昭和42年に始まりましたこの書道展は、多くの皆さまに支えられて第50回を迎えることができました。この栄えある記念の年に受賞された皆さんには、心より祝福を申し上げます」と開会の挨拶を述べた。

20160902_ 2また、今回は第50回という節目にちなみ、書道展総裁である福山諦法曹洞宗管長がご臨席され、「たくさんの応募者のなかから入選された皆さん、おめでとうございます。それぞれの作品は力作ぞろいでした。日ごろ先生の指導を受けて熱心に稽古した結果と思います。姿勢をただし、心を澄まして書く文字には魂がこもるはずです。ひたすら書道に勤しむことは坐禅、修行の道にも通じます。一本の筆、一枚の紙を大切にしながら、自分を見つめて精進を重ねてください」と祝福と激励のことばを述べられた。

その後、審査委員の先生方、両大本山副監院・宗門関係学校の先生方をはじめとする来賓諸氏が紹介され、開会式は終了し、アトラクションへとうつった。

20160902_ 3例年、様々なパフォーマーが招かれ来場者を楽しませるアトラクションのコーナー。今年は、劇団四季出身の俳優をはじめ、第一線で活躍する演出家や音楽家で構成された「心こころだま魂プロジェクト」によるオリジナルミュージカル『扉~The Door~』が上演された。

このミュージカルは、内向的な少女が主人公。様々な世界を行き来できる「扉」を通じて、主人公が自分の内面の世界と向き合い、多様性や一人一人の違いを受け入れ認め合い、成長して行く物語だ。ピアノとドラムの生演奏による歌と踊り、そしてコミカルでありながら迫真の演技と、子どもたちにとっては「本物」に触れるよい機会になったに違いない。

20160902_ 5休憩を挟み、いよいよ表彰式の時間となった。はじめに、薄田東仙審査委員長から、「毎年、皆さんが精神を込めて力いっぱい書いている作品の審査をさせてもらって、本当に嬉しく思っています。 形あるものはすでに朽ち、そして失われるものもあります。50回をこうしてつなげてこられたのも、この書道展に対する、曹洞宗の心意気と、出品者の皆さんがあればのことです。このたび、この曹洞宗青少年書道展が、読売新聞社の正力松太郎賞の功労賞を受けられました。これも、記念すべきことだと思っています。

受賞者の皆さんは、書の伝道者として、これからも自分を磨くと共に、人にも書道の素晴らしさを教えて、仲間を増やしていただきたいと思います」と総評が述べられた。

その後、曹洞宗管長賞から順に受賞者は登壇し、一人一人に表彰状と記念品が授与された。 喜びを露わに登壇する子、緊張しならがら表彰状を受け取る子、壇上でホッとした表情を見せる子、と受賞者の表情は色々であったが、この喜びをステップに、来年の書道展に望んでもらえればと感じた。

最後に、中村見自教化部長が閉会の挨拶で「50年というのはゴールではありません。新しい一歩の始まりです。来年からは51回目が始まりますのでこれから100回に向けて一歩一歩積み重ねて行きたいと思います」と述べ、ますます本書道展が充実したものになるよう、参加者とその家族、また書道を志す青少年に協力を呼びかけ、授賞式は無事終了した。

例年、本書道展を取材しているが、数年前に小さい体をいっぱいに伸ばして表彰状を受け取っていた子が、大きくなり悠々と表彰状を受け取っているという光景が幾度となく見られる。子どもたちは、まさに書道展とともに書の道を歩んでいる真っ最中といえるだろう。これからも、たくさんの青少年が本書道展とともに成長し、書道の文化を未来へ伝えて行くことを期待したい。

なお、今年の受賞作品は、8月27日から9月11日まで大本山永平寺で、11月1日から同5日まで大本山總持寺で展示される予定である。ご本山参拝の際は、子どもたちの力作にふれてみてはいかがだろうか。

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(出版課記)