「アースデイ東京2017」へ「Earth禅堂」ブース出展のご報告


 

平成29年4月22日(土)から23日(日)まで、都内・代々木公園を会場に、「Lifestyle Shift Now!未来を創ろう!」をテーマに掲げる環境イベント「アースデイ東京2017」が開催されました。本イベントに曹洞宗の僧侶によるブース展示「Earth禅堂」が初めて出展されました。 


アースデイとは、1970年にアメリカではじまった草の根の環境ムーブメントで、4月22日を「地球のことを考えて行動する日」として、世界各地で様ざまな活動が行われています。現在では民族・国籍・信条・政党・宗教を越えて世界175か国、約5億人が参加する一大イベントとなっています。
日本国内では、毎年「アースデイ東京」が開催され、近年では毎年11万人が集まる日本最大級の環境フェスティバルとなっています。内容は、ミュージシャンやゲストが登場するステージプログラム、NGO・NPO等によるワークショップや活動アピール、さらには地球環境を意識したグッズ販売やフード店舗など、約300ブースが軒を連ねます。 

曹洞宗は、「人権・平和・環境」を布教教化の根幹に据えており、「グリーン・プラン」運動を展開するなど、環境問題についても積極的に取り組んでおります。
このような布教教化の理念のもと、今回、曹洞宗では「Earth禅堂プロジェクト」が結成され、禅の教えから環境問題を考えるブース展示「Earth禅堂」を企画しました。


「Earth禅堂」は、環境問題を考える上で様ざまなものと「つながる」ための禅堂をコンセプトにしています。
禅の教えをもとに「自分とつながる」「今こことつながる」「世界とつながる」という3つのテーマで、いす坐禅や写経などのワークショップを行いました。
 ブースは企画展示の区画に設置され、2日間とも多くの参加者でにぎわいました。ブース来場者は期間中合計で約1,000人に上りました。

 また、今回はアースデイ東京メインステージの開催に先立ち、「場開き」として大本山總持寺の協力のもと、本山維那・高屋継仁老師ならびに数名の修行僧による法要イベント「禅と祈り」が披露されました。「大地への祈り・慈悲の祈り・平和への祈り」をテーマに、声明が披露されるなか、散華が行われました。


 アースデイのプログラムは、多様ないのちが共生する社会を目指し、様ざまな企画が用意されており、ひろく環境問題を考えながら多くの来場者や関係者と交流・親善を深めることが出来るイベントです。今後も、禅の教えと環境問題を深く考えていただく機会として、各団体と協力しながら継続して活動が展開されるでしょう。

 


 

― アースデイ東京2017に参加して(所感)―

「曹洞宗の教えと、広く社会全体との接点を増やすことを目指して、今回「アースデイ東京2017」へ「Earth禅堂プロジェクト」として参加しました。 

今回の参加に当たっては単にブース出展としてだけではなく、「アースデイ東京」全体への主体的な参画、また他の参加団体や運営主体との連携や意見交換なども行いたいとの思いから、実行委員会団体としての参加を目指し、伝統仏教教団としては初めて、「アースデイ東京」の企画・運営全般に関わるグループに仲間入りをさせていただくことが出来ました。 

仏教教団が環境問題に関心を持っているということは、多くの方にとって意外なことらしく、「どうしてお坊さんが環境問題なの?」と不思議そうに尋ねられることも多かったのですが、禅の思想が「水や電気を大切に使う」「貪らないで分け合う」など、環境問題とも密接に関わるものが多いことなどを話すと、非常に好意的に受け止めてくださり、目標を共有する仲間として受けいれていただけたことが嬉しかったです。 

当日は、初出展にも関わらず、予想をはるかに上回る方々に立ち寄っていただくことが出来ました。「お坊さんと一度、話してみたかった」「菩提寺が曹洞宗なのだが、曹洞宗が環境問題に関心を持ってくれているのが嬉しい」など、様ざまな感想を聞くことが出来ました。来年以降にもつながる大きな手ごたえを感じた二日間でした。

 来場していただいた多くの方々、実行委員会・事務局の方々、他、出展にあたってご協力いただいた多くの方々に、この場を借りて厚く御礼申し上げます。

曹洞宗総合研究センター 宇野全智専任研究員