第44回 曹洞宗青少年書道展表彰式 開催報告


8月4日(水)、東京有楽町の読売ホールにおいて第44回曹洞宗青少年書道展表彰式が行われた。44回を迎える今年は、昨年を上回る約6千点の応募作品が寄せられた。

「ハイ!チーズ」

開場予定時間前すでに、ホール入り口のゲートには、特別賞受賞者の家族連れや書道教室のグループの長い行列ができていたため、予定時間を繰り上げて受付が始まった。受付でプログラムや受賞を示すリボンを受け取り、ホールを取り巻くように展示されている作品の中から自分の作品の前に立って、笑顔で記念撮影をする子どもたちの微笑ましい姿が多く見受けられ、開会前の賑やかなひとときであった。

「渕宗務総長の挨拶」 開会式は、渕宗務総長の挨拶により始まった。「昨年より応募作品が増えたことは、主催者として大変嬉しく、出品に協力いただいた指導者の皆様に御礼申し上げます。今年のテーマは『環境』でしたが、一人一人が自分の、身のまわりの環境について考え、自分が支えられまた、自分も支えていることに気づき、そこから生まれる他に対する尊敬や感謝、いたわり、慈しみ、優しさ、思いやりの心を感じてほしいと願っていました。書道の基本は『とめ、はね、はらい』であり、皆さんの丹念に書く一筆一筆に込めた思いが、一日一日をしっかり生きていくことにつながり、このことが、応募の皆さんの、心の糧となることを祈っております。」(挨拶要旨)
続いて来賓の紹介がなされた後、開会式が終了し、プログラムはアトラクションへと進んだ。子どもたちの楽しみにしている今年のアトラクションは、「米村でんじろうサイエンスプロダクション」による、三つの実験からなるサイエンスショーである。
初めの「空気砲実験」は、ダンボール箱に穴をあけただけの簡単な構造なのに、箱を叩くとすごい威力の空気のかたまりが飛び出るもので、プロダクションスタッフが空気砲の箱を抱えて会場のあちこちで空気の弾を発射すると、その威力に驚きの声があがった。次の、ヘリウムガスが詰まったビニール袋の中に入って声の変化を体験する「声変わりハウス実験」では、プロの声楽家と客席からも参加し、ふだんより高い声になってしまった参加者に、会場から笑い声が起こっていた。

「米村でんじろうサイエンスプロダクション」

最後は直径1メートル以上の大きな風船を使って、空気の重さを肌で感じる実験が行われた。風船を椅子にぶつけると椅子が吹っ飛び、およそ30個用意された巨大な風船が、舞台から客席めがけて投げられ、会場は一つになって盛り上がった。
 

「受賞おめでとう!」

 暫し休憩をはさみ、表彰状授与の式典になり、大本山總持寺の副監院である山岸弘文老師より挨拶を頂き、続いて薄田東仙審査委員長から「特別賞の作品が並んで展示された人同士は、どこかでご縁があったからだと思います。いろんな人に支えられて私たちは存在しています。この書道展を一つの縁として、これからも皆さんの人生により良い花を咲かせてほしい」と挨拶があった。
管長賞から順に表彰が行われ、特別賞受賞の子どもたちは緊張の面持ちで舞台に上り、祝福の言葉とともに表彰状や記念品を受け取った。
子どもたちにとって表彰式典は長い時間に思えたことであろうが、最後の団体賞と団体奨励賞の表彰まで途切れることなく拍手が続いた。 表彰式終了後、帰る間際まで作品を見る参加者で、ホールは賑わい、夏休みの楽しい思い出を持ち帰ってくれたことと思う。