「東日本大震災」海外からの支援


平成23年3月11日に発生した「東日本大震災」及び一連の広範囲に及ぶ災害に際し、被災されました多くの方がたに心よりお見舞い申し上げます。
今回の東北・関東地方にまたがる広い範囲を襲った未曾有の大地震と津波により、数え切れないほど多くの人びとが犠牲になり、また多くの宗門寺院も大きな被害を受けました。福島第一原子力発電所の事故による被害は、1ヵ月を過ぎた現在でも、予断を許さない状況が続いております。
この日本の危機的状況を、世界のメディアは大きく取り上げ、連日配信し続けました。各総監部にもすぐに管内の僧侶たちから、総監部職員の家族や、彼らの日本の師匠はじめ知人の安否を気遣う連絡があり、一週間も経たない間に、世界中の多数の僧侶から、被災者のために、多額の義援金とお見舞いの言葉が届けられました。  
まだ日本では混乱が続いているうちにも、たちまちのうちに世界中からの支援が寄せられたことは、とても有難く、これから長い年月を必要とするであろう復興に向け、大きな励ましの力となりました。
曹洞宗宗務庁では震災直後、国際課と曹洞宗国際センター、そして世界に点在する四つの国際布教総監部が連携し、世界に向けて、メールや多言語ウェブサイト内の『東日本大震災 義援金』のページを用いて、またインターネット上で決済が完了する仕組みを導入し、広く義援金の協力を呼びかけました。そして、その呼びかけを受け、今も途切れることなく支援は寄せられています。
   多言語ウェブサイト
http://global.sotozen-net.or.jp/eng/
義援金やお見舞いを頂いた方がたには、海外で活動する国際布教師や外国籍の宗侶、そして海外特別寺院や禅センターメンバーの方がた、そして彼らが被災者の追悼法要を行った際に寄付してくださった一般の人びとなどがおり、さらには曹洞宗以外の仏教系団体、またキリスト教団体からも広く義援金が寄せられました。
とりわけ、国際布教師の中には、日本での長い安居修行や研修を経験した人も多く、今回頂いた支援を通して、彼らがいかに日本に対して特別な思い入れを持ってくれているのかを深く実感いたしました。また、それ以外の仏教に縁のある方がたから寄せられる義援金は、世界中に広がった「曹洞禅」が、日本と強く結びついていることの証でもあります。
また多くの寺院や、禅センターで、震災被災者のための追悼法要が行われており、毎日の朝課の際に、被災され、亡くなられた方がたのための回向が行われております。ある僧侶は、「遠い日本で起こったことでも、これは私たちの問題です。仏教徒であれば尚更、この繋がっている事実を意識しなくてはなりません」と、追悼法要で一般参列者に語りかけました。寺院の運営が大変な僧侶や、病気を患い大変な思いで暮らしている人からも、「日本のために」と言葉を添えて、精一杯の額で義援金が寄せられています。
   
これら義援金の送られてくる流れをたどれば、これまで国際布教に従事されていた方がたの歴史を思わずにはいられません。曹洞宗の教えは、先人たちにより世界に広く伝えられ、このような危機的な状況に際して、日本のことをともに思い、行動にあらわした多くの法友が、これほどまでに世界中に存在しているのです。
海外の僧侶が追悼法要で語ったように、世界と日本は繋がっています。今回このように発信し、すぐに返事が、予想もつかないところから頂けるとは、到底思いもよりませんでした。
日常という中に、当たり前のことが見えなくなっていたことに気付かせられます。そしてここに、釈尊の説いた「縁」の強さを感じ、「インターナショナル」という言葉の持つ「相互の」という意味合いを、改めて深く実感させられることとなりました。
このように、海外からの支援が多数、今なお寄せられていることを、ご報告申しあげます。
私たちの目には見えない繋がりは確実に存在し、そのことを共に認識している方がたが世界には数多くおります。今回の災害からの復興には、長く険しい道のりが予測されますが、共に手を取り、支えあい、元気に一歩一歩進んでいる姿をお見せすることで、この度寄せられました法愛と、多くの浄財に対して、心より感謝の意を表すものであります。

合掌

教化部国際課

 

海外からの義援金 これまでの合計
平成23年4月18日現在
国際布教総監部 総額(現地通貨) 総額(日本円) 為替レート
ハワイ US$ 76915 ¥6,400,866 1ドル=83.22円
北アメリカ US$ 96810.06 ¥8,056,533 1ドル=83.22円
南アメリカ R$ 23214.15 ¥1,225,011 1レアル=52.77円
ヨーロッパ € 46701.15 ¥5,603,204 1ユーロ=119.98円
*為替レートは集約日のものを使用
総  額:¥21,285,614