『国際シンポジウム』が開催されました


10月4日、曹洞宗檀信徒会館(東京グランドホテル)において、「進一歩 未来への道をひらく曹洞禅」をテーマに「国際シンポジウム」(主催:曹洞宗国際センター、協賛:大本山永平寺・大本山總持寺、ハワイ・北アメリカ・南アメリカ・ヨーロッパ各国際布教総監部)が初めて開催され、世界各地や日本国内から多数の参加者が来場しました。
釜田隆文教化部長の開会のことばに続いて、佐々木孝一宗務総長を導師に世界平和祈念大法要が行われ、世界平和の祈念と東日本大震災で犠牲になられた方がたを追悼しました。基調講演では、上田紀行東京工業大学大学院准教授がアメリカでの経験をもとに、今後の国際布教の展開などについて発言をされました。
導師を務める佐々木宗務総長
上田紀行氏による基調講演
ハワイ・北アメリカ・南アメリカ・ヨーロッパの各国際布教総監による国際布教プレゼンテーションでは、各地域の布教の歴史や世界に広がり続ける曹洞禅の現況を垣間見ることができました。その後、各国際布教総監に上田氏を含めた5名をパネリストに迎え、藤田一照曹洞宗国際センター所長の司会により曹洞禅の現状と未来についてパネルディスカッションが行われました。
藤田一照曹洞宗国際センター所長 パネルディスカッション
閉会にあたり、釜田教化部長の先導にて、「曹洞宗の教えが多くの人々の灯明となり、世界の平和と社会の安寧に寄与するよう、さらに一歩を踏み出すことを宣言します」との国際共同宣言(クリックすると宣言全文がご覧いただけます)を参加者全員で読み上げました。引き続いての国際交流会では参加者同士が交流を深めるなど、充実した内容となりました。
また、別室では各国際布教総監部が工夫を凝らしたブースを設置し、各総監部管内の寺院、禅センターから寄付された物品のチャリティバザーが行われ、多くの来場者でにぎわいました。これらの売上金245,350円は曹洞宗義援金へと寄託されました。

国際共同宣言
チャリティバザー
全員で記念写真
翌5日は、海外からの参加者67名が宗務庁の朝課及び達磨忌法要に随喜し、宗務庁役職員とともに読経しました。その後、庁内見学を行い、参加者からは活発な質問が飛び交いました。一行はバスにて大本山永平寺東京別院へ向かい、拝登諷経ではグアレスキー泰天ヨーロッパ国際布教師が導師を務められ、僧堂や麻布大観音など諸堂拝観をしました。 采川道昭南アメリカ国際布教総監
続いて駒澤大学深沢キャンパスへ移動、大本山總持寺主催の「御移転100年記念公開シンポジウム」を聴講した後、大本山總持寺へ向かいました。薬石に続いて、盛田正孝後堂老師により法話をいただきました。
最終日の6日には、暁天坐禅に続いて、大祖堂において海外開教師・国際布教師物故者法要が行われ、御移転100年慶讃報恩法会の焼香師を采川道昭南アメリカ国際布教総監が各国際布教総監部の代表としてお勤めになりました。
宗門の国際布教の歴史は、最も古いハワイ、南アメリカにおいて2013年に110年を迎えます。この国際シンポジウムを機に、曹洞宗に関わる多くの人たちのグローバルなネットワークが更に広まり、そして深まること、お互いの多様性を尊重し支えあいながら、新たな一歩が踏みだされることを願っております。