平成23年度曹洞宗宗立専門僧堂が閉単しました


去る11月24日、平成23年度曹洞宗宗立専門僧堂が閉単を迎え、閉単式では、鈴木聖道堂長が導師を勤められました。この式は、この度、約3か月という期間限定で開設した修行道場の終了式です。
法要後は、僧堂設置者である宗務総長の挨拶として、学事課長が、3か月に渡り僧堂運営を担っていただいた方々への御礼と、修行僧へ益々の精進を祈るメッセージを届けました。
本宗立専門僧堂には、世界各国から14名の僧侶が集まり、本年9月1日より、瑩山禅師が開かれた石川県永光寺で修行を始めました。
修行僧は、性別や国籍の違いだけではなく、曹洞宗の教えが海外に広がり、それぞれの国で独自の発展を遂げたもとで学んだ者ばかりでした。これまで学び修行してきたものを大切にする気持ちが強いほど、それが個性となり、時にはそれが「我」としてお互いがぶつかる可能性もありましたが、伝統的な曹洞宗の修行を学びたいという気持ちが皆を一つにし、この修行を無事に終了に導いたと言えるでしょう。
因みに、大まかな修行中の一日は次のとおりです。 坐禅堂での食事①
朝4時に起床し洗面を済ませ、約40分の坐禅を2回行った後、朝の読経。それが終わると坐禅堂にて食事。午前中は坐禅か掃除、又は講義。昼の読経を務めたら坐禅堂にて食事。午後も坐禅か掃除、又は講義。夕方の読経の後に食事。入浴を済ませ、約40分の坐禅を2回。午後9時半に消灯、就寝。
若干の変更もありましたが、日々の日程は既述のとおりで、さらにその時々で特別行事が入ります。修行僧は学んだことを身につけるために、各行事の合間には習ったことの復習や勉強をしていました。
坐禅堂での食事② 参道の掃除
講義-茶の湯と禅 略布薩(己の修行生活を振り返り反省する式)
閉単式での修行僧の表情からは、充実した修行時間を過ごすことが出来た喜びや、永光寺を離れなくてはならない寂しさが伺えました。  両祖忌(道元禅師と瑩山禅師の御命日報恩法要)
修行僧は帰国のためバスに乗って小松空港へ向ったのですが、出発すると大粒の雨が降り出し、やがて霰となりました。瑩山禅師の惜別の念か、それとも、これからも続く修行への叱咤激励なのか。いずれにせよ、永光寺で学んだことを自国の道場に持ち帰り、更なる曹洞宗の発展に力を尽くしてくれることでしょう。
この度の修行を支えてくれた、永光寺の諸老師や護持会の方々、僧堂役寮・スタッフの皆様にはこの場をお借りして深く感謝申し上げます。
なお、修行僧が托鉢の折にご寄進いただいた浄財31,568円と、東日本大震災支援のためとして修行僧から預かった寄付金は、曹洞宗義援金に入金させていただいたことをご報告いたします。
托鉢に向う修行僧