第46回曹洞宗青少年書道展表彰式 開催報告


7月27日(金)、東京有楽町よみうりホールで第46回曹洞宗青少年書道展表彰式、ならびに作品展示会が開催されました。
今年の応募点数は5,854点。数多くの力作が全国から寄せられ、そのうち515点が受賞しました。当日は34度を越す猛暑となりましたが、受賞者とその家族あわせて601名もの来場がありました。
12時より受付開始が予定されていましたが、時間を前に来場者が続々と集まりだしたため、予定を30分早めての開場となり、受付を終えた子どもたちは、早速ロビーに展示された作品の中から自分や友人の書を見つけ、口々に歓声をあげ、記念撮影をするなどしていました。
12時50分にベルが鳴り開会式が始まりました。主催者を代表して釜田隆文教化部長が会場にいる受賞者に開口一番「おめでとうございます」と祝言を述べ、「今回のテーマは『支えあう心』でした。昨年は東日本大震災をはじめ多くの自然災害にみまわれました。相手を思う気持ちは、相手の苦しみを自分の苦しみとして受け止めることであります。誰かを支えることは、自分も誰かに支えられていることであります。
今日の受賞の喜びと同じように自分を支えてくれている方がたへの感謝の気持ちをこれからも忘れないでもらいたいと思います。これからも書道を通していろいろなことに挑戦してください」と激励の言葉を贈り、書道展に協力頂いた皆さまに感謝の意を伝えました。
続いて各協力団体の来賓および審査員の各先生が紹介されました。
恒例のアトラクションではパフォーマンスチーム「Stylers」が登場し、サッカーボールを使いリズミカルな音楽に合せて華麗な技が披露された後、観客席で手を上げた子どもたちが登壇、即興で覚えた技を見事成功させ会場を沸かせました。
休憩をはさみ、いよいよ表彰式が始まりました。来賓を代表して村田和元大本山總持寺副監院は、「46年の歴史を持つ書道展であり、お父さんやお母さん、そして子どもさんと親子二代にわたって受賞された方もいらっしゃると聞いております。素晴しい伝統です。
皆さまの魅力が形となって現れてここにあるのだと思います。書道というようにただ字を書くわけではありません。もっと深い意味を感じ取って、皆さまのそれぞれの道の中で育んでいってもらいたい」と挨拶されました。
続いて審査委員長の挨拶の後、各賞の表彰が始まり、受賞した子どもたちは緊張した面持ちで登壇しました。
今回、審査委員賞を受賞した村松芹奈ちゃんは、大きな賞状を抱えるように受けVサインを見せました。芹奈ちゃんは今年で2年連続の受賞です。引率で来られた幼稚園の園長先生は、「芹奈ちゃんは昨年大勢の皆さんから拍手を頂いたことがとても嬉しかったようです。新幹線の中で隣に座っていた女性の方に『今日ぱちぱち行くの』と話してたんです。ぱちぱちって一年前に表彰式で拍手されたこと、子どもって憶えているんですね」と語ってくれました。一緒に会場を訪れたお姉ちゃんのハナちゃんと喜ぶ笑顔が印象的でした。
昨年に引き続き審査委員長を務められた、社団法人全日本書道連盟理事の薄田東仙先生に今回の感想をうかがいました。
―審査を終えていかがでしょうか。
「とても難しい審査となりました。一枚一枚審査をしていくわけですが、選出を続けようにも甲乙付け難い作品が多く、悩みました。年々レベルが上がっていることを実感しています」
―レベルが上がっている要因は。
「毎年書道展に多くの先生がいらっしゃいます。展示された作品から今後の指導指針を見出しているのではないでしょうか。先生方の熱心なご指導が実を結んでいることを実感します」
―ありがとうございました。
続いて審査員の一人である財団法人独立書人団評議委員の大石千世先生にもお話をうかがいました。
―当書道展の感想はいかがでしょうか。
「一筆一筆に線の美しさに加えて命の輝きを感じます。他の書道展では筆使いや形のよさを評価します。ところがこの書道展では一線一線に書く人の心のありようを感じることができます。選出するこちらも心が清々しくなります。子どもたちの溢れる生命力を作品から感じ取るのがこの書道展の素晴しいところだと思います
―ありがとうございました。
受賞作は8月いっぱい曹洞宗宗務庁2階ロビーに展示された後、大本山永平寺で9月1日(土)より20日(木)まで、大本山總持寺で11月1日(木)より5日(月)まで展示される予定です。