(お知らせ)曹洞禅ネットにおける「懺謝文」全文の掲載休止と再掲載について


1、掲載中止から再掲載にいたる経過

 9月10日 群山聯合ニュース配信「日本の曹洞宗韓国の寺に植民地支配謝罪の碑建設へ」
(上記報道に関係する、質問・意見・抗議等の反応多数)
 9月12日 曹洞禅ネット公開の「懺謝文」全文閲覧ファイル掲載休止
問い合わせ等への電子メール回答を順次配信
 9月14日  「韓国メディアにおける一部報道について」中で、「懺謝文」載休止の告知
(人事部文書課 広報係発)
10月16日 「懺謝文」全文閲覧ファイル再掲載

 

2、「懺謝文」を守るための暫定的な避難措置

9月10日、韓国の群山聯合ニュース等の報道後、さまざまな反応が曹洞宗宗務庁に寄せられました。電話やファックス、曹洞禅ネットへの意見のほとんどは、韓国の東國寺石碑建立と曹洞宗役員出席という事前情報に対する強い非難と撤回要求でした。これらの反応に対しては、実名で連絡先が明らかな方に対しては、9月12日夕方から一部誤報である旨を回答しましたが、その中で危険な兆候を発見しました。

それは、「懺謝文」本文そのものへの誹謗中傷を含む極端な論調が増加しつつあったのです。私どもが大切にしている「懺謝文」が不特定多数の、それも悪意のある人々によって無制限に拡散されて、もはや曹洞宗が制御できない規模と水準で攻撃対象となる危険性が確認できたのです。

このような事情から、9月12日夕方から緊急に「懺謝文」全文閲覧ファイルの掲載休止措置を講じ、ホームページ上には14日にその告知をしています。

「懺謝文」が現在でも曹洞宗の公式見解であるならば、その反応とくに誹謗中傷を一切顧慮することなく、閲覧ファイルを堂々と掲載しつづけるべきだというご批判は正論です。しかし、書籍・文書等の手段によるお互いの名前と顔の見える関係性であればともかく、インターネット等を介した匿名のそれも悪意と敵意だけのアクセスや無責任な煽動はいったん広がってしまえばそれを収束することは事実上不可能になります。

私たちは、「懺謝文」を二度と表明できないような最悪の事態を避けるために緊急的に閲覧停止措置をとりました。この措置が万全で非のうちどころのないあり方であったとはいえませんが、最悪を避けるために何がその時に必要かを考慮しての措置でした。

 

3、「懺謝文」の継承と発展

曹洞宗は今後も「懺謝文」の精神を継承し、行動を通して発展させていきます。20年前の文書ですから、その解釈や現実への適用については、不断の検討を加えていくことは当然のことです。曹洞宗では差別問題への指摘と学習を通して、教義自体も点検してきました。「懺謝文」にもさまざまな問題点や課題があることはこれまでも識者によって指摘されています。「懺謝文」も金科玉条に固定しておいてよいはずはありません。

いかなることがあっても、この「懺謝文」を撤回したり修正したりするのではなく、この歴史文書は保全しつつ、それに替わるものについては新たな見解を加えていくことになります。

この「懺謝文」全文をお読みいただいて、不愉快に感じられる方や歴史認識等において異議のある方もいらっしゃることは承知しております。この文書は曹洞宗の宗旨や教義そのものではなく、行政責任者の公式見解でありますから、各々の思想信条においての判断までを拘束するものではありません。

曹洞宗宗務庁

 

「懺謝文」全文ファイル(PDF)