愛知学院大学の仲介により、ラオス仏頭返還式が行われました


去る9月6日(金)、港区西麻布にある大本山永平寺東京別院長谷寺(以下、別院)を会場として仏頭返還式が執り行われました。

ケントン・ヌアンタシン特命全権大使

今回、ラオス人民民主共和国(以下、ラオス国)へ返還される仏頭は、元々はラオス国チャンパサック県のワットプー寺院にあったもので、その村の住人の一人が所有していたものを現地の骨董商が購入していたものと、駐日ラオス大使館等の調査で分かりました。その後、仏頭は日本の骨董商の手に渡り、空路でタイまで運ばれ、タイからは航路で日本に持ち込まれ、現在の所有者である名古屋市在住の鈴木雅惠さんの手に2012年6月頃に渡ったようです。

鈴木さんご本人の「何としても仏頭を生まれ故郷のラオス本国に返還したい」という希望に基づき、ラオス国と親交がある愛知学院大学歯学部の夏目長門教授を仲介者として、この度の式典が開かれる運びとなりました。

小出忠孝名誉領事

別院が会場になった理由としては、名古屋市にある曹洞宗関係教育機関の愛知学院大学内にラオス人民民主共和国名誉領事館が開設されている事、及びラオス大使館が別院と同じ西麻布に所在している事が機縁となっています。

当日は、予定より5分ほど早く式典が開会され、読経法要に先立つかたちで、ケントン・ヌアンタシン駐日ラオス特命全権大使より「関係者のご協力に感謝したい。仏頭はラオスの仏教信者にとってとても重要なもの。本日の仏頭返還式を通じ、両国の発展、国民、仏教信者の相互理解が深まる事を願っている。今回の儀式が終わって、仏頭が無事に祖国に戻れることを嬉しく思っている」と開会の挨拶がありました。

仏頭を囲み読経する僧侶

引き続き、小出忠孝ラオス人民民主共和国名誉領事(愛知学院学院長)からは「仏頭返還式を盛大に行う事ができて嬉しい。ラオスは国民の90パーセントが仏教徒であり、非常に信心深い国である。私自身も数回ラオスを訪問したが、熱心な仏教徒の姿に感心して帰ってきた。今回を契機に、更に両国の関係が発展することを祈っている」との挨拶がありました。

その後、日本側の作法に則り、別院の僧侶3名、ラオス僧侶1名が壇上に上がり、撥遣(はっけん)法要、一般的に「魂抜き」又は「お性根抜き」と言われる法要が行われました。

主催者の特命全権大使は返還に際し、「この式典を通じ、日本とラオス国の友好と交流の懸け橋となる事を希望する」と述べ、鈴木さんは「ラオス本国に還れるようになり、この仏頭も幸せだと思います」と感想を述べられました。

法要に参列された方がた

法要後、仏頭に手を合わせるラオスの方がた