曹洞宗総合研究センター第15回学術大会開催報告


大谷哲夫 総合研究センター所長

10月22日、23日に曹洞宗総合研究センターの第15回学術大会が東京グランドホテルで開催されました。両日共に午前10時から午後4時半まで、3会場で、3つのシンポジウム、55人が研究発表を行いました。

午前9時30分から大谷哲夫総合研究センター所長を導師として開会式が行われ、引き続き、佐々木孝一宗務総長から「本学術大会も回を重ねる毎に多彩なご発表をいただき、今回も大変有意義な大会になるであろうと期待している」、大谷所長から「我々は常々、道元禅師と瑩山禅師を仰ぐことに歓喜し、随喜し、革新と希望をもって宗学参究に精進して教化伝道に身命をささげる事ができるのを、仏教者として無上の喜びとしなければならない。切に所員各位の自重を望む」と挨拶がありました。

シンポジウムの様子

1日目午後1時から、シンポジウム『葬送儀礼と民俗』刊行記念「これからの葬儀を考える」と題し、本年3月に刊行された本書の研究成果をもとに、現代の変わりゆく葬儀に対して、儀礼を執行する僧侶として、どのように葬儀をとらえ、営んでいくべきか、朝長廣太郎氏(株式会社セレモア常務執行役員)と津城寛文氏(筑波大学大学院教授)の講演などをふまえてディスカッションが行われました。

また、同日午後2時からは、シンポジウム「こころといのちの支援-自殺対策と宗侶、寺族」が行われ、自殺者を減らすための「生きる支援」のネットワーク作りをすすめる馬場優子氏(足立区こころとからだの健康づくり課長)の基調講演を受けて、僧侶と寺族が自死問題に関わる意味と威儀、ゲートキーパーとしての役割について、こころの問題研究プロジェクト員と議論を交わされました。

2日目午前10時からのシンポジウム「明治期の曹洞宗教団」では、圭室文雄氏(センター客員研究員)から「明治政府の宗教政策」についてご講演いただき、近代宗門の歴史及び教学の構築過程について、これまでの研究報告を通じて、他の研究報告者と意見を交換されました。

また、それぞれの研究発表では、聴講者からの活発な質問や意見が交換され、宗学・教学・教化学の発展に貢献した大変有意義な学術大会になりました。

なお、詳細は『曹洞宗総合研究センター報』等で報告する予定です。