宗門の被害状況と対応


 

東日本大震災で被災した方がたに心からお見舞申し上げます
2011(平成23)年3月11日、東北地方・三陸沖を震源とするマグニチュード9.0の巨大地震が発生し、この地震により宮城県、岩手県、福島県、茨城県、栃木県、千葉県を中心に広い範囲で強い揺れを観測しました。この本震・余震、それに伴う火災、さらには北海道から関東地方の太平洋沿岸部で発生した大津波等により、甚大な被害がもたらされました。 津波により倒壊した寺院(石巻市)
   
地震後1か月を経て、死者約1万3千人、行方不明者は約1万4千人、地震災害に加え福島第一原子力発電所における放射性物質漏れ等により約13万3千人の人びとが避難生活を強いられています。家族や知人、家や財産を失った方がたは、深い悲しみと将来の生活についての不安を抱えながらの日々を過ごされています。
   
   
【宗門の被害状況】
宗門の寺院や檀信徒も非常に甚大な被害を蒙りました。多数の寺院が津波による被害を受けており、内陸部でも揺れが大きかった地域において境内建物が倒壊するなどの甚大な被害が生じています。寺院だけでなく檀信徒も多くの方がたが家を失っていますが、誰がどこに避難しているかも分からない状況であり、実情は未だつかめておりません。
 
宗門関係の被害は、津波により流失・倒壊した寺院が宮城県宗務所管内において31か寺、岩手県宗務所管内において6か寺、また、寺院関係者で亡くなった方は、宮城県宗務所管内で10人(住職5人、前住職1人、寺族4人)、行方不明者1人(住職)、さらに岩手県宗務所管内で行方不明者2人(住職1人、徒弟1人)との情報があります(4月22日現在)。その他にも、建物は存在するものの居住することが困難な状況も多数あるようです。
 
 津波により流失した寺院。本堂、庫裡などすべてが流される。  高台にあったため津波を免れた寺院。避難所となっている。
   
本堂の1階部分が流され屋根だけ残る。  墓地の寸前まで瓦礫が迫る。本堂、庫裡は流失。
   
総合支所。 役所勤めをしていた住職が津波により命を落とされました。  1階部分は水に浸かっている。
   
【宗門の対応】
曹洞宗では災害発生直後の3月12日に曹洞宗宗務庁内に災害対策本部(本部長は佐々木宗務総長)を設置し初期の情報収集等にあたり、福島県宗務所、宮城県宗務所、岩手県宗務所に現地対策本部を設置して対応にあたっています。
曹洞宗義援金から被災者救援のため日本赤十字社に1千万円を寄託し、さらに、被災地において救援活動を行っているシャンティ国際ボランティア会(SVA)に対しても1千万円を寄託いたしました。
また、全国曹洞宗青年会や、各単位曹青、あるいは有志による僧侶の方がたは支援物資の搬入や、瓦礫の後片付け、あるいは行茶活動(傾聴ボランティア)などのボランティア活動を行っております。曹洞宗では引き続き被害状況の把握に全力を尽くすとともに、被災者の救援、復興の支援、また、各種ボランティア活動をバックアップしていたいと思います。
   
避難所となった本堂。 各地の青年会がボランティア活動にかけつける。(臨時風呂の準備)
   
岩手県宗務所ボランティアセンター(遠野市)