復興支援活動紹介(5)「こども自然ふれあい広場 in 長野」

2013.08.29
真田町「ゆきむら夢工房」での記念撮影

曹洞宗長野県第一青年会では、7月27日~30日の期間に、信州上田菅平高原において「こども自然ふれあい広場in長野~夏祭り『上田わっしょい』参加とサマーキャンプin菅平高原~」を開催いたしました。福島県内の子どもたちへの積算被曝線量を少しでも軽減し、高原の清々しい空気の下、思いっきり外遊びをしてもらうとともに、ご両親が抱える精神的な不安や負担を一時的にでも解消していただこうという想いで実施されたものです。この趣旨に賛同する多くの宗門関係者、後援団体の協力を得ながら、3泊4日の行程を無事に終えることができました。

初日は、現地の小学生と一緒に、上田市の市民祭である『上田わっしょい』に参加しました。お祭り主催者の計らいで、子どもたちの代表者がステージ上に登壇し、福島の現状と、お招きいただいた上田市の皆様に感謝の言葉をお伝えすることができました。

2日目以降は、菅平高原に拠点を移し、地元の中学生とともに、そば打ち体験や森遊び、バーベキューなど、満面の笑みで思う存分リフレッシュしていただくことができました。

本プログラム開催にあたり、放射能についての基礎知識や福島の子どもたちがおかれている現状などを学ぶために、関係者各位を対象とした事前研修会を行いました。その効果もあり、この旅行が、ただの「子ども会」で終わらぬよう、彼らの笑顔の背景にあるものをしっかりと見据えながら、活動することができたと思います。

旅行が終わったからといって、福島が抱える問題が終わったわけではありません。私たち一人一人は、これからも放射能問題を自分の問題として考え続け、福島の子どもたちに屈託のない笑顔が戻るその日まで、今後も寄り添い続けてまいります。