平成29年 年頭の挨拶
2017.01.01
宗務庁より
明けましておめでとうございます。
日の始め、月の始め、年の始めを迎えました。
三元を期して、皆様とともに仏道に精進したいと思います。
お釈迦さまは生きとし生けるものに対して、常に慈しみの心をおこすよう説かれました。
慈悲とは他を思いやる仏教の根本思想です。これを実践することが仏教徒の使命といえるでしょう。
曹洞宗は今、人権の尊重、平和の実現、環境の保全をスローガンに活動を展開しています。差別せず、争わず、自然を護るということは共存共栄の基(もと)いなのです。
天童如浄禅師さまも「坐禅の中において衆生を忘れず、衆生を捨てず、乃至昆虫にも常に慈悲をたまうべし」と示されました。
道元禅師さま、瑩山禅師さまは、この真意を受け継がれ、たとえ一匹の虫をも、誓って救い渡さんと願い、あらゆる功徳を一切に廻向された訳です。
年頭にあたり、仏祖の慈悲心をお伝えして挨拶と致します。
曹洞宗管長 福山諦法
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ラジオNIKKEI 2017.1.1 放送 「声の年賀」より