曹洞宗(そうとうしゅう)とは

 

今から八百年ほど前の鎌倉時代

道元禅師(どうげんぜんじ)
が正伝の仏法を
中国から日本に伝え 

瑩山禅師(けいざんぜんじ)が全国に広められ
曹洞宗の礎を築かれました

このお二方を両祖と申し上げ

ご本尊 お釈迦さま(釈迦牟尼仏)とともに

一仏両祖(いちぶつりょうそ)として仰ぎます。

 

 

管長猊下(げいか)のおことば

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

曹洞宗管長 江川 辰三(えがわ しんざん)

 

私たちは、今、たくさんの課題を前に、その生き方が問われています。

東日本大震災、大津波、東京電力福島第一原子力発電所事故からすでに四年の月日がたちました。にもかかわらず、復旧復興の道のりはいまだ遠く、多くのご遺族や今も避難生活を余儀なくされている二十四万余の人びとの悲しみと苦難は計り知れません。

さらに、地球温暖化と多発する自然災害、戦争、貧困、格差、いじめ、そして自死等の深刻な問題が山積しています。

この現実の中で、「人権の尊重、平和の実現、環境の保全」の取り組みを柱とし、自己中心的な快適さや便利さを求める暮らしを見直し、原子力に頼らない社会、一人ひとりのいのちが大切にされる社会の実現を願っています。

そのために、本年度も四摂法の一つである「布施」、物でも心でも惜しみなく分かちあい、互いに生かしあう み教えに学び、実践いたします。

道元さまは、「布施」とは貪らないことと示されました。それは、へつらうことなく、見返りを求めることのない生き方です。

瑩山さまは常に大いなる慈悲心をもって、一切の衆生に坐禅無量の功徳をめぐらすように説かれました。

本年は、大本山總持寺二祖峨山韶碩禅師六百五十回大遠忌の年にあたります。皆さまとともにこの勝縁を慶び、報恩のまことを捧げましょう。

峨山さまが身をもって示された「相承」のおさとし、それは、み仏とご先祖の前で姿勢を調え息を調え心を調えて静かに坐り、一仏両祖の み教えを学び、受け継ぎ、そして実践を通して丁寧に伝えることです。

私たちは、今、「布施」のみ教えを相承し、人びととともに、生きとし生けるものの安らぎを願い、ともに寄り添い、ともに歩む菩薩行をすすめてまいりましょう。

  南無釈迦牟尼仏
  南無高祖承陽大師道元禅師
  南無太祖常済大師瑩山禅師

平成27年4月1日