曹洞宗とは

 

今から八百年ほど前の鎌倉時代

道元禅師
が正伝の仏法を中国から日本に伝え

 

 

瑩山禅師が全国に広められ曹洞宗の礎を築かれました

このお二方を両祖と申し上げ

ご本尊 お釈迦さま釈迦牟尼仏(しゃかむにぶつ)とともに

一仏両祖(いちぶつりょうそ)として仰ぎます。

 

管長猊下のおことば

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

曹洞宗管長 江川 辰三

 

私たちは、今、たくさんの課題を前に、その生き方が問われています。

東日本大震災、大津波、東京電力福島第一原子力発電所事故からすでに三年の月日がたちました。にもかかわらず、復旧復興の道のりはいまだ遠く、多くのご遺族や今も避難生活を余儀なくされている二十八万余の人びとの悲しみと苦難は計り知れません。

さらに、地球温暖化と災害、戦争、貧困、格差、いじめそして、自死等の深刻な問題が山積しています。

この現実の中で、「人権の尊重、平和の実現、環境の保全」の取り組みを柱とし、自己中心的な快適さや便利さを求める暮らしを見直し、原子力に頼らない社会、一人ひとりが大切にされる社会の実現を願っています。

そのために、四摂法の一つである「布施」、物でも心でも惜しみなく分かちあい、いのちを生かしあう み教えに学び、実践いたします。

道元さまは、「布施」とは貪らないことと示されました。それは、へつらうことなく、見返りを求めることなく、互いに生かしあう生き方です。

瑩山さまは坐禅のとき、慈悲心溢れる本来の生き方が広がると説かれました。

明年は、大本山總持寺二祖峨山韶碩禅師六百五十回大遠忌の年を迎え、本年は、その予修法要が各地において奉修されます。

峨山さまが身をもって示された「相承」のおさとし、それは、み仏とご先祖の前で姿勢を調え息を調え心を調えて静かに坐り、一仏両祖の み教えを学び、受け継ぎ、そして実践を通して丁寧に伝えることです。

「布施」の菩薩行を相承し、人びとの苦しみに向きあい、慈しみの心を伝えあい、互いに支えあう菩薩行をすすめてまいりましょう。

 

南無釈迦牟尼仏
南無高祖承陽大師道元禅師
南無太祖常済大師瑩山禅師

平成26年4月1日