曹洞宗(そうとうしゅう)とは


 

今から八百年ほど前の鎌倉時代

道元禅師(どうげんぜんじ)
が正伝の仏法を
中国から日本に伝え 

瑩山禅師(けいざんぜんじ)が全国に広められ
曹洞宗の礎を築かれました

このお二方を両祖と申し上げ

ご本尊 お釈迦さま(釈迦牟尼仏)とともに

一仏両祖(いちぶつりょうそ)として仰ぎます。

 

 

平成28年度 告諭  (曹洞宗管長のおことば)

fukuyamazenji2016

私たちは、今、多くの課題を前にその生き方が問われています。

東日本大震災、大津波、東京電力福島第一原子力発電所事故から五年、依然として多くの人々が悲しみと不安の中にいます。また、地球温暖化と災害、戦争、紛争、テロ行為、貧困、格差、自死、いじめ等の深刻な問題がひろがっています。

この現実を直視し、私たちは「人権の尊重、平和の実現、環境の保全」の取り組みを柱とし、「殺すなかれ、殺させるなかれ」の み教えのもと、互いに慈しみ合う争いのない社会、原子力に頼らない社会、そして 、“いのち”を生かしあう社会の実現を願っています。

『修証義』に「海の水を辞せざるは同事なり、このゆえに、よく水あつまりて海となるなり」と説かれています。いかなる水も拒まない海の姿が「同事」です。一人ひとりの悲しみや苦しみを受け止めあい、支えあう同悲・同苦の生き方であり、すべての人や物との間に垣根を作らない和合の生き方です。

本年度は、四摂法の「同事」のおさとしに学び、「ともに願い ともに寄り添い ともに歩む」願楽を進めます。

無常迅速の人生にあって、一仏両祖のみ教えを相承し(うけつぎ)、み仏とご先祖の前で姿勢を調え息を調え心を調えて静かに坐りましょう。大慈大悲の坐禅はおのずから「同事」の力となります。

日々、他を思いやり共に生きる菩薩の誓願を実践してまいりましょう。

  南無釈迦牟尼仏
  南無高祖承陽大師道元禅師
  南無太祖常済大師瑩山禅師

平成28年4月1日

曹洞宗管長 福山諦法