作る修行~台所の坐禅~

日常に禅の教えを取り入れる

作る修行~台所の坐禅~

仏道修行としての調理

曹洞宗の道場では日々修行僧たちが台所に立って手作りの精進料理を調えています。料理・・が尊い修行とはどういうことなのか、また禅の精進料理とはどんなものなのか、順を追ってご紹介致しましょう。

 

食材への敬意

食材を単なるモノとして扱うのではなく、命輝く尊き対象として捉えます。そうした教えを守りながら、手間を惜しまず自分で考えて丁寧に調理することで、命をありがたくいただくという感謝の念が育まれてゆくのです。

 

精進料理の味とは

 

もし仮に味を数値化できる装置があったなら、精進料理の味は極めて低い数字となるでしょう。絵画でいえば濃密な油絵と、空白を多くとる淡い水墨画ではその見どころが異なるように、精進料理には独特の、味わうべき点、想いを馳せるべき点があるのです。

坐禅と三心

技術的に高度でも、精進料理とは言い難い雰囲気を感じる料理。逆に無骨な仕上げながらも深い禅味に溢れる一品。それはそこに坐禅、そして三心があるかどうかの違いである場合が多いようです。精進料理が、用いる素材だけでは判別できない由縁です。