平成27年度梅花流全国奉詠大会 ~大本山總持寺二祖峨山韶碩禅師650回大遠忌奉讃奉詠 開催報告


20150617 (2)5月27日、28日の両日、平成27年度梅花流全国奉詠大会が横浜市みなとみらいの「パシフィコ横浜国立大ホール」にて開催されました。同ホールは、東日本唯一の「国立」の会議場で、二枚貝をイメージした海にまつわるデザインが印象的な会場です。

今年は、大本山總持寺二祖峨山韶碩禅師650回大遠忌正当の年にあたり、「大本山總持寺二祖峨山韶碩禅師奉讃奉詠」と大本山總持寺の雲衲による「真読」が行われ、峨山禅師の足跡が顕彰され、報恩の誠が捧げられました。

また、自然災害被災物故者諸精霊並びに戦後70年追悼法要が営まれ、2日間を通して、9,000人を超える梅花講員が参加し、鎮魂の祈りを捧げました。

 20150617 (5)

オープニング

20150617 (4)大梵鐘が鳴り響くなか会場は徐々に暗転、いよいよ大会の幕開けです。横浜中華学校校友会国術団による演奏が始まり、会場の通路から二頭の中国獅子が体を躍らせ登場。参加者の頭にかみつきながらステージに登り、会場を大いに盛り上げました。二頭の獅子はそのまま、副大会長・横井真之伝道部長を中央ステージまで導き、横井部長が声高らかに本大会の開会が宣言したあと、歓迎の垂れ幕を披露しました。その後、地元横浜市の三松幼稚園、總持寺保育園の園児が、「ばいかくん・ばいかさん」と共に登場。

今年は傍らの園児たちが「ののさまに」・「のんのんののさま」を歌う中、代表の園児が可愛らしい様子で献灯献花に臨みました。最後には園児全員で「ようこそいらっしゃいました」と大きな声で挨拶し、会場から大きな拍手と歓声が送られました。

20150617 (6)開会式では内局、梅花講審議会委員、梅花流専門委員らが両班、後両班を務め、全員で「三宝御和讃」を唱えるなか、神奈川県第1宗務所長・暘(ひので)道雄老師のご先導のもと、大本山永平寺貫首・福山諦法禅師が入堂。続いて、神奈川県第2宗務所長・程木昭徳老師と大会長である曹洞宗宗務総長・釜田隆文老師のご先導のもと、大会総裁・曹洞宗管長・大本山總持寺貫首・江川辰三禅師が入堂されました。

拈香法語に引き続き、般若心経が唱えられた後、「大聖釈迦牟尼如来讃仰御詠歌(高嶺)」の奉詠となりました。


20150617 (7)また今年は戦後70年目の節目であり、戦災でお亡くなりになられた方がたと、頻繁する自然災害でなくなられた方がたのご冥福を祈り、「自然災害被災物故者諸精霊並びに戦後70年追悼法要」が福山禅師ご親修のもと厳かに行われました。読経後、「追善供養御詠歌(妙鐘)」が、会場の講員の方がたとともに、心をひとつにして奉詠されました。

20150617 (8)その後、曹洞宗管長・江川辰三禅師、大本山永平寺貫首・福山諦法禅師が、会場の参加者と相対し相見の拝が行われ、江川禅師より「梅花講員の方々の奉詠によって、曹洞宗の礎を築かれた峨山禅師をお讃え申し上げ、報恩感謝の誠を捧げていただきたい」と御垂示を賜りました。

 

第2部 式典

20150617 (9)第2部の式典では、大会長である釜田隆文宗務総長が「恒久平和と被災地の早期復興を願い、全ての人びとと寄り添い、助け合いながら歩んでいくという誓いの心で、お唱えいたしましょう」と式辞を述べられました。

20150617 (10)引き続き、地元、神奈川県を代表し、一日目は暘(ひので)道雄神奈川県第1宗務所長、二日目は程木昭徳神奈川県第2宗務所長が、地元の梅花講員とともに、「歓迎」と書かれたうちわを振りながら、本大会が神奈川で無事、開催されたことへの感謝と歓迎の意を述べられました。

今年、お誓いの挙唱司をおつとめされたのは、一日目は神奈川県秦野市玉伝寺講 小泉時江さん、小泉セツ子さん、須山満子さん、二日目は綾瀬市報恩寺講 笠間綾子さん、茅ヶ崎市玄珊寺講 古菅ヒロ子さん、海老名市龍昌院講 小島久子さんです。

 

20150617 (12)第3部 登壇奉詠

登壇奉詠は今年も代表登壇となり、100名の代表登壇以外の方がたは、自席で座りながら立行作法にてお唱えいただき、日頃の練習の成果を大いに発揮されていました。舞台上部と両脇には大きなスクリーンが設置され、前大会長や前回開催地の島根県宗務所などからのビデオメッセージやインタビューが映し出されました。福島県宗務所の梅花講のビデオメッセージでは会場の講員の方がたへ声援が送られ、被災地支援に対するお礼が述べられました。

20150617 (13)両日、最終組となる12組目の登壇は、神奈川県の梅花講員の方がたで、「同行御和讃」を至心に奉詠し、登壇の締め括りとなりました。その後昼食休憩を挟み、金子清学総務部長の呼びかけにより、曹洞宗義援金の募金活動が行われました。場内を係の者が募金箱を持って巡回し、一日でも早い被災地の復興と被災された方々の安穏を願って、2日間で合計3,892,019円となる慈悲深い浄財をいただきました。

 

第4部 大本山總持寺二祖峨山韶碩禅師650回大遠忌奉讃奉詠

20150617 (14)20150617_15

奉詠に先立ち、大本山總持寺祖院の地元・石川県能登の伝統芸能である「御陣乗太鼓」(県無形文化財)の迫力溢れる演奏で開幕。続いて飯面雅子氏によるパフォーマンスが始まり、音楽とナレーションに合わせて、砂絵で光と影が織りなす幻想的なアニメーションをつくり、二祖峨山韶碩禅師を紹介していました。飯面雅子氏は砂絵でアニメーション作品を制作しており、国内外で独創的でユニークなものと評されています。会場参加者は、スクリーンに映し出された不思議な砂絵の変容に魅入っていました。

20150617 (16)すると、舞台下中央の方から、一音ずつを長く引いて唱える「大悲心陀羅尼」が聞こえてきました。これは「真読」と呼ばれ、羽咋の永光寺から輪島の總持寺に向かう峨山禅師の到着を待つため、ゆっくりと読経したとされています。当時、峨山禅師は、永光寺と總持寺の住職を兼任しておられ、毎朝片道52kmにおよぶ山道を駆け抜け、両山の朝課を勤めていました。現在でも、その故事に倣い、大本山總持寺では、「真読」が行われております。

当日は、大本山總持寺より雲衲40名が参列し、厳かにゆっくりと「真読」が会場内に響きわたる中、大本山永平寺貫首・福山諦法禅師、曹洞宗管長・大本山總持寺貫首・江川辰三禅師が入堂されました。「大本山總持寺二祖峨山禅師讃仰御和讃」では、詠題司を江川辰三禅師自らがお勤めになられ、参加者全員とこころを一つにして、峨山禅師の遺徳を讃えました。その後、特派師範により「大本山總持寺二祖峨山禅師讃仰御詠歌(永光)」が奉詠され、江川禅師は「峨山禅師の遺徳を感じ、相承の大切さを受け止めていただきたい。今後も、詠讃歌を通じて、あまねく自他を利する安楽の境涯をともに分かち合って参りましょう」とお示しになられました。

 

第5部 閉会式

詠讃師による「坐禅御詠歌(浄心)」の独詠のなか、心静かに椅子坐禅をした後、副大会長の横井真之伝道部長より閉会のご挨拶がありました。本大会に参加いただいた講員の皆さまと関係者への感謝を述べた後、次回の開催地が発表されました。

20150617 (17)次回は富山県での開催となり、富山県宗務所の伍香修道所長より「北陸新幹線が開通し、大変賑わっている富山に是非お越しください」と挨拶があり、多くの方がたの参加を呼びかけていました。

最後に、参加者全員による「まごころに生きる」の大合唱で大会のフィナーレがかざられ、盛会裏に幕を閉じました。各宗務所から参加された講員の方がたは、名残惜しい気持ちを抑えながらも、来年の再会を誓い合いました。

二祖峨山韶碩禅師大遠忌は50年に一度の勝縁であり、大本山總持寺のお膝元、横浜の地において梅花流全国奉詠大会が開催されましたことは、誠に意義ある有難きことであります。地元の宗務所職員の皆さまをはじめ、大会運営関係者の方がたのご尽力により、参加された多くの講員の方がたの心に響く、すばらしい大会でありました。20150617