梅花のこころ~梅花流詠讃歌~ 「お誓い」

2020.01.08

毎月発行の『禅の友』では「梅花のこころ~梅花流詠讃歌~」と題しまして、梅花流詠讃歌の曲をもとに、解説や執筆者の想いなどを紹介しています。今月は梅花流特派師範 東京都 宗保 院 鬼頭広安による、「お誓い」のお話です。

私達は梅花流詠讃歌を通して、正しい信仰に生きます。
私達は梅花流詠讃歌を通して、仲よい生活くらしをいたします。

私達は梅花流詠讃歌を通して、明るい世の中をつくります。

年末になると、テレビでは紅白歌合戦をはじめ、レコード大賞や歌謡祭など、歌番組が目白押しです。昭和の歌、平成の歌……それぞれの時代の想い出を「うた」で彩ることによって、記憶の一ページがより豊かになりますね。楽しいこと、つらいこと、人生の様々な出会いの中で、生涯にわたり心を支えてくれる「うた」、それが梅花流詠讃歌です。新年を迎え心機一転、ともに唱えてみませんか。
さて、年初に誓いをたて、目標を定めることは、自分の人生を改めて振り返ることにもつながります。梅花流にも大切なお誓いのことばがあります。このお誓いは、梅花流の教典を開くと最初のページに掲載されており、詠讃歌の道を歩む上での指針となるものです。

 「正しい信仰」「仲よい生活」「明るい世の中」

仏教ではお誓いと願いを合わせて「誓願」といいます。では、正しい信仰に生き、仲良い生活をし、明るい世の中となることを切に願っているのは誰でしょうか。

それはもちろん「わたし」の誓いです。しかし同時に我々を見守ってくださっている「ほとけさま」「ご先祖さま」そして「共に歩むお仲間」の願いでもあるはずです。どんな誓いでも、自分一人だけの想いですと、ともすると途中で挫けてしまうことがあるかもしれません。しかし、そこに共に願ってくださっている方がいる、ということに気が付くと、安心すると共に、自然と勇気が湧いてくるような気がします。

新たな一年、心のふるさとの「うた」~詠讃歌との素敵な出会いがありますように。

 

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