【International】曹洞宗多言語ウェブサイトのお知らせ
曹洞宗では、2006年から、それまでの紙媒体による教化資料の多言語展開を止め、インターネットを利用した布教教化活動に踏み切り、多言語ウェブサイトとしての運営を開始しました。現在も日本国内のみならず、海外にも多くの寺院や檀信徒が存在し、さらに「ZEN」や「ZAZEN」への関心が世界的に高まっていることを受け、教化資料としてのウェブサイトの多言語対応を進めております。
一仏両祖のみ教えを広く正確に伝えていくためには、世界中の人々がアクセスできるインターネットを通じた情報発信が欠かせません。とりわけ近年は、コロナ禍以降の国際交流の再開により、外国人の訪日も回復、増加傾向にあり、日本国内での坐禅体験や寺院参拝への関心も、再び高まってきています。
こうした背景の中、2024年度は「SOTOZEN.COM」のトップページを一新し、見やすく、必要な情報にすぐたどり着けるよう、内容の整理と設計の見直しを行いました。また、英語をはじめとした各言語ページにおいても、カテゴリーの再構成を通じて、利便性の向上に努めてまいりました。これにより、国内外の利用者が宗門の活動に自然に触れられるサイトづくりを進めてきました。
2025年度は、引き続き利便性と内容の充実を図るとともに、特に利用頻度の高いページや情報について、より分かりやすく、役立つものへと整備してまいります。
また、海外にある曹洞宗寺院の情報についても、住所を入力することで近隣の寺院を検索できる新機能の導入を予定しています。地図との連携も行い、所在地の確認がしやすくなることで、海外在住の檀信徒や、曹洞宗の教え、坐禅などに興味を持った方々が実際に寺院や禅センターを訪れるきっかけとなることを期待しています。
さらに、全体の見た目や印象を統一するため、2024年度に刷新したトップページのデザインに合わせて、下層ページの色使いや見出しの書体なども調整していきます。こうした細かな整備により、サイト全体の統一感と信頼性を高め、アクセスした方が安心して情報を得られる環境を整えてまいります。
多言語対応のウェブサイトは、ただ翻訳された情報を掲載するだけではなく、「どのようにすれば伝わるか」を意識した構成や表現方法が求められます。曹洞宗の教えが国や文化の壁を越えて一人でも多くの人に届くよう、今後も丁寧で真摯な情報発信を心がけてまいります。各寺院の皆さまには、情報確認や取材協力などをお願いする場合もあろうかと存じます。その際には、ご理解とご協力を賜りますよう、何卒お願い申し上げます。