【International】第10回北米・ハワイ檀信徒大会を終えて

2026.01.26

アローハー 皆さんはハワイと聞いてどんな景色を思い浮かべますか?

南国の陽光、1年を通しての温暖な気候、住みやすさ。

開会諷経で挨拶する山大顕教化部長

しかし、ハワイは世界でも稀にみる多民族・多宗教・多文化が共生する地であることをご存知の方はあまりいないのではないでしょうか。両大本山布哇別院正法寺のすぐ横にはキリスト教系の小学校が建ち、ワンブロック隣には中国系寺院、同じストリートには各国の領事館が軒を連ねています。普段から自分たちとは異なる信仰、文化、肌の色を持つ人々を受け入れ、調和する社会、私はそれを“アロハスピリット”と考えています。

そしてこの度開催されました「第10回北米・ハワイ檀信徒大会」が無事に円成できましたのは、日本からお越しいただいた皆さまの尽力、そして何よりも“アロハスピリット”を胸に大会運営を支えてくださった地元ボランティアの皆さまのおかげに他なりません。この場を借りて心より御礼申し上げます。

今回で10回目を迎えた「北米・ハワイ檀信徒大会」は2025年10月23日から26日の日程でハワイで開催されました。1988年に両大本山北米別院禅宗寺が主催したことを皮切りに、ハワイ寺院と北米寺院が交互に主催し、開催してきました。

当初は北米とハワイの日系寺院檀信徒が交流を深める場として始まりましたが、第10回の記念大会となる今回はさらに枠を広げ、北米の日系寺院以外の禅センターにも参加を呼びかけました。結果としてヨーロッパや日本からも多くの方々にご参加いただき、ハワイ・北米という枠を超える大規模な大会へと発展しました。

駒形宗二総監のスピーチ

4日間にわたり開催された今大会は、仏教やハワイの歴史の講義、日本文化体験など30種類以上のワークショップを用意し、参加者が興味のあるものを自由に選択できるようにいたしました。

講師の皆さまには、事前の打ち合わせを重ねていただいたうえ、直前の予定変更や当日の不手際につきましても、寛大にご対応くださいましたこと、心より御礼申し上げます。また、当初の想定を大きく上回る、4日間で約200名もの参加者をお迎えするにあたり、ボランティアならびに随喜の皆さまには、連日にわたり多大なご尽力を賜りましたこと、重ねて深く感謝申し上げます。

私自身、大会運営そのものに不安があった中で、とりわけ心配しておりましたのは、各地域から参加された皆さまが互いに十分な交流を深められるかどうかという点でした。言語や地域性の違いに加え、日系寺院の檀信徒、禅センターの檀信徒といった多様な背景を持ちながら、共に曹洞宗の教えを理解し合える場としての大会プログラムをご用意できたのか、その思いは最後まで尽きることがありませんでした。

しかし、最終日のセレモニーを拝見し、その不安はまったくの杞憂であったと気づかされました。

ウクレレの音色に合わせて梅花講が奉詠する『まごころに生きる』。

アロハシャツの上に改良衣をまとい、慣れない手つきの中でも真剣な所作で大般若経を振る僧侶の姿。

太鼓の演奏や歌を披露してくださったイタリアの檀信徒の皆さま。

それらの光景はまさに、私たちがこの大会を通して実現したいと願ってきた姿そのものであり、心温まる瞬間でありました。

曹洞宗の教えを基本としつつも、多文化の伝統を融合させた今大会は、ハワイで120年以上続く曹洞宗の歴史と“アロハスピリット”があったからこそ成し得たものであると深く感銘を受けました。

最後になりましたが、今大会に携わってくださった関係者の皆さまに改めて感謝申し上げます。ありがとうございました。ハワイでは2028年に曹洞宗ハワイ国際布教125周年を控えております。今回の大会の成功を自信に、より一層気持ちを引き締め125周年記念行事に取り組んで参りたいと存じます。

全体集合写真

ハワイ国際布教総監部書記 星野真隆