【International】―「とどけプロジェクト」参加者の声 ―
現在、曹洞宗宗務庁教化部国際課では、布教・教化活動に励む外国人僧侶の方々への支援の一環として、国内で使用されなくなった法衣等をお届けする「とどけプロジェクト」を実施しています。法衣等の再活用を通じて国内外のつながりを育み、海外の布教・教化の現場を支えるこの活動は、全国寺院をはじめ、皆さんのご協力によって支えられています。
今回は、自分の手で仕立てた腰ひもをご寄付くださった寺族の方にお話をうかがいました。心あたたまるご協力の様子を、インタビュー形式でご紹介します。
* * *
飯田邦子さま

■今回の「とどけプロジェクト」を、どのようにしてお知りになりましたか?
令和2・3年、新型コロナウイルスが蔓延していた時期に、当時曹洞宗婦人会の会長であったことから、SDGs推進委員会の委員を拝命いたしました。当初、何をどのように手を付けたらよいのか右も左もわからず、五里霧中の状態で参加していた折、曹洞宗国際センターの書記さんから「海外の和尚さまがボロボロになった法衣を繕いながら大切に着用している」という話をうかがったことがはじまりでした。
■参加してみようと思われたきっかけや理由を教えてください。
平成23年の東日本大震災の折、被災された和尚さんや寺族さんに先代や先々代等の法衣、その他、梅花の法具等を差し上げたことがあったので、このプロジェクトに参加しようと思いました。
丁度そんな折、住職である息子が購入した腰ひもが短いということで、それならば、と試しに作ったのがきっかけです。「あんな風にやったらどうだろうか?」「こんな風にやったらどうだろうか」と考えながら作るのも楽しいものですよ。その試作したものを宗務所の役職員の方々に2本くらいずつ差し上げ、使いやすいとのお言葉をいただき、自信作になりました。
■腰ひもをご自身で仕立て寄付してくださったとのことですが、どのような思いで取り組まれましたか?
差し上げた方々からの温かい言葉を受け自信を深め、これを海外の方にも使ってもらえたらどうかと考えました。これならば誰にも迷惑をかけずに、自分の好きな時間に作ることができると、自分ひとりで作ったものです。海外ではこうしたものを買うこともままならないだろうと思いました。これからも時間を見つけて作りたいと思います。
■海外で布教・教化に取り組んでおられる外国人僧侶の方々について、どのような印象をお持ちですか?
海外でがんばっておられる外国人僧侶の方々がいらっしゃることに、僧侶のなり手が減っている現在、頭が下がる思いをしています。法衣等を繕いながら、修行や布教に勤しんでいることを知り、自分の仕立てた腰ひもを喜んで受け取っていただけてとても幸せです。


■実際にこの活動に関わってみて、どのような気づきや学びがありましたか?
私は『曹洞宗報』を毎月隅から隅まで読んでいます。今宗門はどのような取り組みをしているのだろうか等々、多くの寺院さんに『曹洞宗報』を読んで宗門を知ってもらいたいと思います。『曹洞宗報』は決して住職さんだけのものではないと思います。
今回の「とどけプロジェクト」も、今度こんなことがあるのよと何人かの寺族さんに話したところ、早速タンスをひっくり返して、沢山法衣や長着などを差し上げたと聞きました。仲間は本当に大切にしたいものですね。国際課の方から御礼の電話がありましたと話していました。ありがとうございます。
* * *
皆さまから寄せられた温かいお気持ちに、心より感謝申し上げます。これまでご協力くださった皆さまのおかげで、海外布教の現場に多くの支援を届けることができました。その成果をふまえ、次年度は、海外の現場で特に必要とされる物品に重点を絞った上で募集させていただく予定です。
これまでのご協力に深く御礼申し上げますとともに、今後も宗門の国際布教活動へのご理解とご支援をお願い申し上げます。
教化部国際課 記



