「カルト」団体の勧誘に注意!

2013.03.12

「カルト」団体とは、反社会的で危険な活動をなす団体のことです。中には強制的な勧誘や多額の寄付金の要求、犯罪や虐待等を起こしたりする組織や宗教を装う団体もあります。

このたび曹洞宗宗務庁では、カルト団体による檀信徒の被害を防ぐため、注意を喚起するポスターを作成いたしました。下記画像をクリックすると、ダウンロード可能なPDFファイルが開きます。印刷してご利用ください。



昨今、問題視されているのが「キャンパスカルト」です。
全国の大学キャンパスや街頭などで、カルト団体による学生の勧誘が活発に行われています。特に新たな生活がスタートする入学シーズンは、新入生をねらった勧誘に注意が必要です。

◆どうしてカルト団体は大学生を勧誘するのか?
大学生は親元を離れ、新たな自分を探そうと試行錯誤を繰り返し、不安感・孤独感を味わうことも多く、悩みを抱える多感な時期です。カルト団体にとっては、マインドコントロールしやすく、親元とも離れているため、社会との断絶がしやすいのです。あたかも親切な人間のように近づいてきた場合は注意しましょう。

◆どういった手口があるのか?
サークル活動や勉強会と装って、親身に近づいてきます。優しく相談にのり、役立ちそうなセミナーや講演に誘ってきます。勧誘する活動の内容は多岐にわたっています。いきなり心の問題やプライベートに踏み込んでくる場合や、サークル活動の目的が不明瞭で、発言に矛盾がある場合などは気をつけましょう。

◆カルト団体に関わるとどうなってしまうのか?
巧妙なマインドコントロールと過剰なカルト団体の活動で正常な学生生活を送ることができない状況にしてしまいます。その結果、社会的人間関係が断たれ、カルト団体の教えこみにより次第に自分で考えたり、判断ができなくなり、人格的な破壊すらおこりかねません。団体の意思通りに動かされ、その後の一生を棒に振ることになります。

◆対処法
○1人でいる時に声をかけてくることが多いので、知らない人がアプローチしてきたら、その人が何のために近づいてきたのかを確認する。
○しつこい勧誘を受けたり、セミナーに参加してしまったときには、大学の学生相談室や支援窓口へ相談しましょう。
○名前や電話番号、住所をむやみに教えない。
○主催者や講演者、講演内容がはっきりしない勉強会や講演会には参加しない。
○危険だと思ったらはっきり断る。