「法話の会」が開催されました


10月11日、東京グランドホテル(曹洞宗檀信徒会館)において、布教師養成所研修課程所員による「法話の会」が開催されました。

「法話の会」は、本宗の布教師を養成するために開かれる布教師養成所の研修の一環として行なわれているものです。研修課程所員の中から代表して2名が法話をされました。一般の方約40名が来場し、熱心に耳を傾けていました。  

開場が始まると、参加者は布教師と直接コミュニケーションができるブースで、お茶とお菓子を囲みながら会話を楽しんでいました。

会が始まると、東日本大震災ほか近年多発する自然災害により亡くなられた方々に対し、黙祷が捧げられました。次に、布教師養成所主任講師の佐野俊也師が挨拶をされ、今回の法話テーマである『坐禅用心記』の説明がありました。

続いて、東京都正覚寺・山田悠光師の指導のもと「いす坐禅」を行い、その後に所員2名による法話が披露されました。今回は、北海道光明寺・冨田大輔師が「坐を共に オレンジ色と 花火かな」と題し、青森県清凉寺住職の柿崎宏隆師が「ただそばいにいるだけで」と題して、法話をされました。


冨田師は、自坊である光明寺青年部に協力をお願いしている子供坐禅会の活動を通し、坐禅に興味や親しみを感じてもらい、それを生活にどう活かすことが出来るかを聴衆に説かれました。師は、子供達と同じように坐禅や肝試しをして、花火にも真剣に取り組む青年部は、お寺の宝物だといいます。そこから、坐禅の功徳は彼ら青年部の力でもあることが分かったと話されました。

続いて柿崎師は、瑩山禅師の説かれる「大慈大悲」の坐禅観をどう受け止めて、自分の隣にある生老病死をどう生きていくべきかをテーマに、国立療養所松丘保養園で元ハンセン病患者の前で、手を握り涙されたある布教師の姿に感銘を受けたことを話されました。その際に柿崎師がその布教師から「布教師が泣くことは決していいことではない。涙をじっと堪えて淡々と目の前の人の悲しみを受け止めていきなさい」という言葉をいただいたことを紹介。そこから、坐禅の時のように自分の声を静かにすると、隣の人の痛みにただ耳を澄ませられる。何かできてもできなくても傍にいる、そして心を寄せること、その尊さが説かれました。

閉会の挨拶では、佐野主任講師が「会場の皆さんに法話を聞いていただくことが布教師の励みになります」と述べられ、今後の参加を促すとともに、会の最後を締めくくられた。見送りの際には、お茶菓子のお土産も配布され、参加者はにこやかに会場を後にしました。

次回の「法話の会」開催日は曹洞禅ネット上で告知いたしますので、近隣の皆さまのご参加をお待ちしております。