WFB世界仏教徒会議 世界平和祈願法要・記念式典(於 大本山總持寺)開催報告


平成30年11月5日~9日の5日間、第29回WFB世界仏教徒会議・第20回WFBY世界仏教徒青年会議・第11回WBU世界仏教徒大学会議 日本大会が、千葉県成田市内のホテル並びに大本山總持寺を会場に開催されました。
これらの事業は、曹洞宗が加盟する公益財団法人・全日本仏教会の創立60周年記念事業の一環として、期間中は世界15の国・地域から、約300人の仏教徒が来日して会議が行われました。また、最終日の9日には大本山總持寺に国内外からおよそ900人の来場者があり、法要・シンポジウムなどが営まれました。

また11月10日には、第20回WFBY世界仏教徒青年会議日本大会の開催を記念した、「全日本仏教青年会全国大会」が大本山總持寺を会場に開催され、多くの来場者でにぎわいました。
今大会の運営を行う全日本仏教会は現在、会長を曹洞宗管長江川辰三禅師が、また釜田隆文前曹洞宗宗務総長が理事長を務められており、奇しくも日本仏教を世界に広めるこの一大事業において曹洞宗の存在感が発揮される機会となりました。以下に大本山總持寺で行われた世界平和祈願法要・記念式典と、全日本仏教青年会全国大会の概要を報告します。

「慈悲の行動―Compassion in Action―」をテーマに掲げた今大会。4日間にわたった会議の後、11月9日には、大本山總持寺において世界平和祈願法要や記念式典、シンポジウムなどが行われました。
当日は、海外からの参加者を「ばいかくん・ばいかさん」をはじめ各宗派のキャラクターたちと地元仏教幼保施設の園児たちが出迎えました。法要会場の大祖堂には国内からの600人の参加者も合流して満堂となり、盛大に世界平和祈願法要・記念式典が営まれました。法要では、曹洞宗管長であり全日本仏教会会長を務める江川辰三禅師が導師を務められ、出席者とともに世界平和を祈願しました。
法要に引き続いて、記念式典が催され、主催者として釜田隆文 全日本仏教会理事長と、タイのパロップ・タイアリー WFB事務総長が挨拶されました。 続いて、来賓として、安倍晋三内閣総理大臣の代理として、岸信夫 衆議院議員、(公財)日本宗教連盟・田中恆清 理事長の挨拶がありました。最後に、WFBYの日本センターであり仏教イベントの主催者でもあるJYBAを代表して倉島隆行理事長が挨拶されました。
式典が終わると大祖堂前で記念撮影が行われ、各加盟団体の管長猊下、ご門主、ほか役職員全員が揃って整列された様子は壮観でした。

午後からは、三松閣大講堂において「生死の中に見出す希望」をテーマとしたシンポジウムが開催されました。基調講演は、米国で文化人類学者として活躍している曹洞宗僧侶ジョアン・ハリファックス師を講師に迎え、社会参画仏教(エンゲージド・ブディズム)という観点から、終末期ケアの現場における活動を中心に講義がありました。休憩をはさみ、臨済宗妙心寺派僧侶である根本紹徹師と、曹洞宗復興支援室分室主事の久間泰弘師の両名から、スピーカーとして現場からの体験が語られました。
続いて、武蔵野大学名誉教授であり浄土真宗本願寺派僧侶でもあるケネス・タナカ師と、コーディネーターとして戸松義晴 全日本仏教会事務総長を交えてのフリートークが行われ、有意義な議論が交わされました。
最後に、同会場で閉会式典が行われ、釜田理事長ほか、各会議代表者が挨拶を述べられました。式の締めくくりには大会旗返還のセレモニーが行われ、釜田理事長からパロップ事務総長に大会旗が返還され、WFB世界仏教徒会議日本大会は無事に円成しました。

その後行われた記者会見では、日本人として初めてWFBY会長に就任した村山博雅師が会議によって採択された 「2018東京宣言」を読み上げました。会見では、この宣言に基づき、各会議および全日本仏教会が、伝統仏教教団とともに「仏教文化の宣揚」と「世界平和の進展」に寄与すべく、事業を推進する方針が述べられました。

※大会の様子や「2018東京宣言」は全日本仏教会ホームページより見ることができます。

翌10日に開催された全日本仏教青年会全国大会は、大会テーマを「仏教×SDGs」とし、仏教とSDGsを通して、社会や未来を考えるきっかけとなる催しが、音楽、スポーツ、アートや精進料理など幅広い分野から企画され、多くの参加者が訪れました。
三松閣ではシンポジウム「仏教×SDGs」が催され、パネリストに(一社)SDGs市民社会ネットワーク・長島美紀 業務執行理事、文化庁地域文化創生本部・朝倉由希 研究官、(一社)未来の住職塾・松﨑香織 理事を、ファシリテーターに臨済宗妙心寺派・龍雲寺住職の細川晋輔師を招いて議論が交わされました。また、特別ゲストとして女優の東ちづるさんも登壇し、ジェンダー平等を仏教界としても考えようと議論が交わされました。

大祖堂では「仏教音楽祭―流音月聲―」が開催され、各宗派の青年会による声明や御詠歌、そして儀礼に使われる法螺貝や和太鼓を使用し、伝統的な宗教音楽から新しく創作した現代的な祈りを表現した演奏が披露されました。
また、ニューヨークで喝采を浴びた奇跡の7本指のピアニスト西川悟平氏のピアノ&トーク奉納コンサートも合わせて行われ、来場者は心打たれる演奏を楽しんだ様子でした。

また、仏殿前芝生広場では、元モーニング娘で現在ではヨガ講師も行う藤本美貴さんによる青空ヨガが開催されたり、スポーツ体験(バスケットボール3×3、ボッチャ体験)、紙コップタワーづくり、和太鼓&ドラム体験、精進料理ブース、映画『典座‐TENZO』試写会など、各種イベントが開催されました。