令和3年 年頭の挨拶


新しい年を迎えて皆様の御多幸と世界の平和を心からお祈りいたします。
昨年は新型コロナ感染症の流行で世界中が明け暮れていましたが、今年は少しでも穏やかな年でありたいと願うものです。
新年を迎えると誰もが一年の出発点に立ったことで神社仏閣にお詣りしたりして、身心共に清新の気につつまれますが、このことは有難く大事なことと思います。
道元禅師のお言葉に「一人いちにんしんおこして源に帰れば十方虚空真じっぽうこくうしんを発して源に帰る」とありますが、神佛を信ずることは宗教のちがいはあってもその心は本源の真に帰ることに外ならないでしょう。
お釈迦様が菩提樹の下で正覚しょうがくを成ぜられて佛陀となられましたが、その時に発せられた言葉は大地有情同時成道だいちうじょうどうじじょうどうと伝えられております。
悟りを開かれるとはハッキリと目が覚めて物事の道理が正しく受け止められるといってもよいでしょうが、本源に立ち帰って澄んだ真のこころになることでありましょう。人は誰れでも独りで生きているのではなく、天地自然万物と共に生き・生かされておることを自覚し皆それぞれに真の道を歩んでまいりたいものです。
地球は宇宙に浮ぶ合同船とも考えられますが、今生きておる尊いご縁を共に助け合い励まし合って生きてゆくことが何よりも幸せであることを信じて、今年もつとめてまいりたいものです。

曹洞宗管長 南澤道人

 

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ラジオNIKKEI 2021.1.1 放送 「声の年賀」より