令和6年 年頭の挨拶  

2024.01.01

みなさま、新年明けましておめでとう御座居ます。輝かしい新春をお迎えになられたこととお慶び申し上げます。

曹洞宗では大本山永平寺さま、大本山總持寺さま両本山におきましても多勢の初詣参拝のみなさまをお迎えして、つつがなく新年を迎えることができました。

今年一年が、檀信徒並びに関係各位にとって、すばらしい年でありますよう祈念申し上げております。お互いに一歩一歩、明るい社会をめざして歩んでまいりましょう。

本年の宗門での大きな行持は、大本山總持寺御開山・太祖瑩山紹瑾禅師700回大遠忌正当を迎えることであります。準備はほぼ整いまして、来る4月1日より3週間にわたって報恩の供養法要が営まれます。

大遠忌のテーマ「相承」―“大いなる足音がきこえますか”―を掲げて準備をして参りました。相承とは、お釈迦さまから代々の祖師方が身をもって行じ、心をもって伝え続けられた正しいみ教えを受け継いでゆくことを意味します。

瑩山禅師さまは、たとえ難値難遇の事あるも必ず和合和睦の思いを生ずべしと人々の悲しみも苦悩も我がことのように受けとめ、相和して生きることをお説きです。

自分のためだけでなく、社会と共に歩み、相手の幸せを自分の喜びとすることが出来るよう努めてまいりましょう。

曹洞宗といたしましては大遠忌が本年の一大行持であり無事円成できますよう精進して参る所存であります。どうぞ、みなさまどちらからでも結構でございます。大遠忌に香を手向けていただければ有難いことと念じております。

曹洞宗管長 石附周行

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ラジオNIKKEI 2024.1.1 放送 「声の年賀」より