大本山總持寺開山太祖瑩山紹瑾禅師700回大遠忌 北海道管区予修法要開催報告

2024.01.17

今年の夏は大変暑い夏でした。日本各地に留まらず、世界各地でも気象の異常が報告され、連日気温の記録更新、異常気象の言葉や数字が飛び交う毎日でした。

この北の地でも例にもれず暑い日々が続いておりました。本来ならば、もう肌寒いほどの気温になるだろう8月28日、やはり暑い一日となりました。

はるばる来道賜りました不老閣猊下、そのご体調はいかがであろうかと気にしておりました。しかし、懐かしい中央寺さまにお戻りになられた猊下はすこぶるお元気であるとのご報告をいただき安堵いたしました。やはり北海道は福井よりは涼しいのでしょうか。

午前中より管区職員(今回は北海道第三宗務所が担当)そして、お手伝いいただく2つの宗務所の皆さまと札幌の若手が汗を拭きながら、中央寺さまの廊下を行ったり来たりして、道場の荘厳など準備を進めておりました。

太祖さまのご位牌を近くで拝見したときの衝撃は忘れません。法堂内の全員が「こんな大きいんだ」と失礼ながら声をあげておりました。それもそのはずで、法堂を用意する若い宗侶にとっては予修法要自体が初めてのことです。前回の峨山禅師の法要資料を丹念に調べ、また諸先輩に聞きながら粛々と法堂の準備を進めていましたが、その重責と緊張感はなかなかではなかったかと思います。

午後になり、本庁関係、大遠忌局関係者、両大本山顧問・両山直末会・選出宗議会議員・全道教区長などお役の皆さまが到着され、一様に「今年は暑いねぇ」の挨拶から始まりそれぞれの控え室に入られていきます。参列御寺院・総代檀信徒の皆さまもこのありがたい法要に参列できる喜びを胸に本堂に集まってまいりました。

午後3時「大本山總持寺開山太祖瑩山禅師700回大遠忌北海道管区予修法要」が大本山永平寺貫首南澤道人猊下御親修のもと厳修され、本堂には宗務庁ならびに大遠忌局関係者、檀信徒あわせて約250名の随喜参列がありました。

不老閣猊下が朗々たる言葉で発せられました香語には、太祖さまへの思い、曹洞宗に対する思い、檀信徒への思いが込められ、その言葉の重さとありがたさを改めて痛感いたしました。「檀越を敬うこと、佛のごとくすべし」という太祖さまの言葉を大切にし、これからの寺檀関係の金言とさせていただきます。

法要終盤、この度の慶賀に参列された方は、それぞれが胸の中で太祖さまへの報恩感謝の思いを込めて礼拝焼香されていました。

法要終了後、不老閣猊下よりお言葉をいただき、また大本山總持寺大遠忌総監渡辺啓司師が、この度集まられた道内御寺院、関係者、檀信徒各位に御礼の言葉を述べられました。

午後4時に無事予修法要は終了し、不老閣・大遠忌総監をお見送りしたあと、法堂を不意に涼しい風が吹き抜けていきました。

この度の予修法要に際しましてご尽力された皆さまに心から御礼を申し上げます。