第60回曹洞宗青少年書道展表彰式 開催報告

令和8年7月31日、神奈川県横浜市鶴見区の鶴見大学附属中学校・高等学校講堂で第60回曹洞宗青少年書道展の表彰式が行われました。「まごころに生きる」をテーマにした課題に取り組んだ8,698点の作品が寄せられ、うち551点が特別賞を受賞しました。今回からは文部科学省とよみうりランドの後援も受け、より多くの参加者が特別賞の栄誉に浴しました。
コロナ禍以降、本表彰式は規模を縮小し、曹洞宗檀信徒会館で行われていました。外部の会場で開催されるのは7年ぶりでしたが、特別賞・団体賞受賞者260名、同伴のご家族550名が出席され、コロナ禍前と変わらない規模の表彰式となりました。
また、表彰式会場と別に、展示会場が大本山總持寺三松閣に設けられ、広々としたフロアを活かして受賞作が展示されました。受賞者とその家族は表彰式前に展示会場に立ち寄り、それぞれの作品を探したり、他の受賞作を鑑賞したり、また三松閣に置かれたお土産・喫茶スペースの「茶房おかげや」で一息ついたりと、大本山の空気を味わいつつ思い思いに楽しんでいました。
表彰式は12時50分に開式し、主催者を代表して服部秀世宗務総長が登壇し、開式の辞を述べられました。はじめに、7月28日に発災した令和8年熊本地震の犠牲者、被災者にお悔やみとお見舞いが述べられ、義援金の支援が呼びかけられました。また本書道展が第60回を迎える節目となることについて参加者と関係者に感謝の意を表し、書に向き合うことは自らの成長につながる大切な財産になる、と参加者の努力を称えられました。その後、来賓が紹介され、アトラクションの時間となりました。


アトラクションは、阿部清人さんによる「おもしろサイエンスショー」が行われました。阿部さんは、サイエンスインストラクター・防災士として、またラジオアナウンサーとしての経験を生かし、身近なモノを使った科学実験を紹介するサイエンスショーを開催して好評を博し、教育機関・学校や企業主催のイベントに出演しています。
サイエンスショーではペットボトルを使った雲発生装置、ボールを使った地震の揺れ実験、おなじみの空気砲などの科学実験にくわえ、楽器が鳴る仕組みを解説した上でのミニコンサートなど、さまざまな実験とパフォーマンスで会場を沸かせました。
表彰の前には審査委員長の薄田東仙師が登壇し、総評を述べられました。筆で書かれた文字にはそれぞれの表情があること、書き手のさまざまな気持ちを筆と紙で表現することが「書」である、と述べられ、ものごとは一歩踏み出さないとはじまらない、これからも挑戦を続けてほしい、と青少年の受賞者たちにエールを送りました。
その後、服部宗務総長をはじめ、両大本山や後援団体の来賓の方々、審査委員の方々が登壇し、各特別賞受賞者の子どもたち一人一人の名前を読み上げ、表彰状と副賞を手渡しました。
最後に藏山大顕教化部長が登壇し、会場を提供いただいた大本山總持寺・鶴見大学附属中学校・高等学校の関係者各位に、また書道指導者と家族の方々にお礼を述べられました。そして来年の書道展に向けてさらに取り組みを続けていただきたい、この書道展を夏休みの思い出としていただければ幸いです、と結び、第60回曹洞宗青少年書道展表彰式は閉会しました。
数年ぶりの広い会場、アトラクションの時間も設けての開催ということもあり、集まった受賞者・家族の皆さんの楽しそうな表情が印象的でした。表彰式にあわせて観光も楽しむ参加者も多いと聞くので、研鑽一筋のみならず、夏休みの思い出作りという楽しみも動機のひとつに、書に向き合い励んでいただければ、と感じました。
なお、今回の受賞作品は8月10日から9月23日まで大本山永平寺で、10月10日から令和9年1月10日まで岩手県正法寺で展示される予定です。また、日程は未定ですが、神奈川県最乗寺、静岡県可睡斎でも展示を予定しています。
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