平成22年度 『梅花流全国奉詠大会』 開催報告①

2010.11.17

平成22年5月19日と20日の2日間、大阪府大阪市の「舞洲アリーナ」において、平成22年度梅花流全国奉詠大会が開催されました。
会場の舞洲は大阪湾の中心部に位置し、夢洲や咲洲と並ぶ大規模な埋め立てにより出現した人工の島です。昨年は新型インフルエンザの流行により大会中止となったため、2年ぶりの開催となりました。

 舞洲アリーナ                参加者入場

 

プロローグ
2日間ともに、朝は7時30分からの入場開始。続々と大型バスが到着し、参加者が列を成して記念写真の撮影所にむかっていました。開会式に先立ち、舞台上ではピンク色をした可愛らしい梅花流のキャラクター「ばいかくん・ばいかさん」が、初めて講員さんたちに紹介されました。二人ともとても可愛い声で自ら自己紹介をし、会場を盛り上げました。

(左)ばいかさん (右)ばいかくん

第1部 開会式
 午前9時40分、会場に大会の開会を告げる大梵鐘の音が響きます。オープニングには、太鼓、三味線、尺八、琴などから成る和楽器演奏集団「独楽(こま)」の演奏が行われました。献灯献花では、兵庫県白龍保育園の五歳児27名が緊張した足取りで入場し、ご本尊さまにろうそくとおをお供えし、可愛らしく合掌礼拝をしていました。
 千葉 伝道部長挨拶      

続いて大会副会長・千葉省三伝道部長が開会のご挨拶。

「昨年の全国大会は新型インフルエンザの蔓延期と重なり、急遽取りやめのやむなきに至り全国の講員の皆さまはじめ、関係の方々に大変なご迷惑をおかけいたしましたことを、ここに改めてお詫び申し上げる次第であります。(中略)曹洞宗管長、大本山總持寺貫首大道晃仙禅師のご臨席を賜り、近畿管区長はじめ管区内各宗務所長老師、教化センター役職員の方々、管区内青年僧スタッフの皆さま等の温かい心に迎えられての大会になりましたことに、衷心より感謝いたします」と述べられた後、今日ここに詠讃歌を通してみ仏との絆を深めることができることのありがたさを語られ、声高らかに大会の開会を宣言されました。

 

続いて「お誓い」を、初日は京都府福寿寺梅花講・鈴木昭子さん、奈良県慶田寺梅花講・丸山文子さんが挙唱司を務め、2日目は大阪府妙寿寺梅花講・栖川節子さん、兵庫県正覚寺梅花講・岡本典子さん、兵庫県昌福寺梅花講・北浦美枝子さんの3人が務めました。


お誓い

     

法要

法要では参加者全員が「聖号」を唱える中、松浦泰俊近畿管区長、渕英德宗務総長先導により、大導師曹洞宗管長・大本山總持寺貫首 大道晃仙禅師が入堂しました。

三帰礼文にて一同礼拝の後、般若心経読誦、回向、普同三拝が行なわれ、開会にあたってご本尊さまへの報恩の法要がおこなわれました。

続く「阪神・淡路大震災追悼法要」に先立ち、中央のスクリーンには震災の被害に遭い激しく倒壊した街の様子や、現在に至る復興の様子が次々と映し出され、その被害の甚大さと復興の苦労が偲ばれました。その後「阪神・淡路大震災追悼法要」が大道晃仙禅師により営まれ、被災者代表による焼香も行なわれました。法要後、管長猊下相見の拝が行なわれ、会場の皆が一同に合掌礼拝しました。最後に、御垂示となり、禅師さまは数多くの方がたの協力が和合して今日のこの舞台を迎えられた慶びと感謝の心を述べられました。

   大道禅師         法要風   詠讃師

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